1,700台のトラックと2,700人超のドライバーで毎日500万人の食生活を支える物流インフラ企業のアサヒロジスティクス㈱は10月1日より、社内の身だしなみルールを緩和した。

これにより、物流業界全体が直面する人材確保の課題に対応し、多様な人材が働きやすい環境作りを推進する。なお、今回の身だしなみルールの緩和は、同社グループの各社全従業員に適用される。

同社では「物流業界をあこがれの業界にする」を経営理念に掲げ、その取り組みの1つとして、身だしなみルールに関しても細かいルールを設定し、物流業のイメージアップに努めてきた。「物流2024年問題」として業界全体が以前より注目され、同時に物流が日常生活に欠かすことのできない重要な職業の1つとして認識してもらう機会も増えており、厳格なルールで企業や業界イメージの統一を図るのではなく、個性を尊重し、多様な人材が生き生きと活躍できる環境を整備することで、業界全体のイメージアップにつなげることが、労働力不足の解消につながると考えている。

なお、今回の身だしなみルールの緩和に際し、食品物流を専門に行う企業であることをから、清潔感を損なわないことを重視して実施した。

●主な特徴
①髪色の自由化
特定の色味に制限は設けない。ただし、職場環境や顧客に不快感を与えない色を基本とする。安全面に配慮した上で、自己表現の一環として髪色による個性の発揮を奨励する。

②髪型の自由化
業務に支障がなく、周囲に不快感を与えない範囲で、自身の個性を表現できる髪型を許容する。ただし、清潔感を損なわないよう配慮し、長髪は結ぶこととし、前髪は目にかからないようにする。

③運転時に限りサングラスの着用可
業務上支障がない範囲でサングラスの着用を認める。サングラスをかけた状態で、第三者から目が見える薄い色のレンズを使用することを基本とする。昨今の気候の変化に配慮し、安全面に加え、強い日差しから目を保護する健康管理の側面も考慮した決定としている。

●期待される効果
①従業員満足度の向上
②採用活動における応募者層の拡大
③業界全体のイメージアップ