パナソニック コネクト㈱(パナコネクト)は6月20日、日本企業のサプライチェーンマネジメント(SCM)の変革を支援するため、「現場から始める全体最適化」をコンセプトに物流ソリューションの提供を強化すると発表した。
●説明会動画・説明資料
https://connect.panasonic.com/jp-ja/newsroom/pr-20250620-01

同社によると、サプライチェーンを取り巻く環境は、労働力の不足、物流コストの上昇、社会の不安定化、環境問題への対応等、多くの課題に直面している。そのような状況下で、グローバルではデジタル・AIを活用したサプライチェーン全体の最適化を推し進める企業が増加する一方、日本では現場で働く人の知恵や工夫に頼る傾向が強く、特に物流現場では、経験則に頼った作業による属人的な運用や、紙や手作業でデータをつながざるを得ない個別システムが乱立しており、人へ過度に依存した業務が常態化しているとの問題意識を指摘。
そこで同社は、以下の3つの強みで物流ソリューションの提供を強化し、顧客のSCM変革を支援すると発表した。
①業務フローの標準化

40年以上の実績を持つ同社傘下グローバルソフトウェア企業(Blue Yonder、Zetes)の知見を活かし、物流の最適な業務フローを実現するベストプラクティス(成功事例)をソリューションとして提供する。業務フローをベストプラクティスに合わせて標準化させることで一貫性を保ち、全体効率を向上させることが可能となる。
②物流全体を横断するデータ基盤

同社の物流ソリューション群はデータをシームレスに連携できるように設計しており、倉庫や輸配送といった物流業務全体を横断的かつ包括的にサポートする。データ基盤の活用により、段階的な業務効率化とさらなる課題解決につなげる。
③日本に合わせた導入ノウハウと実行体制

ベストプラクティスに合わせて標準化するソリューションの提供に加えて、日本で45年にわたり物流ソリューション事業を展開してきた導入ノウハウを活かし、日本独自の商習慣や法規制に合った機能を開発・提供する。提供にあたり、国内約700名のSCM専門チームがグローバルの知見を掛け合わせ、導入前から導入後までをトータルでサポートする。