センコーグループホールディングス㈱(センコーGHD)は5月26日、マルハニチロ㈱との間で、物流分野を中心に非物流分野も含めた協業を通じて相互の企業価値の向上を目的とした包括的業務提携契約を締結した。

センコーは、化学製品の原料等の輸送会社として1916年に創業後、住宅や量販店関連の物流を拡大し、近年は冷凍冷蔵の食品輸送にも力を入れているほか、「人を育て、人々の生活を支援する企業グループ」として、商事・貿易事業や、保育・介護・フィットネスといったライフサポート事業等、物流以外に事業領域を広げている。

一方、創業145年目を迎えたマルハニチロは、パーパスを「For the ocean, for life~海といのちの未来をつくる」と定め、人だけでなく地球全体が健康になれる「食」を世界中に広げること、そして、その先に広がるしあわせのために挑戦し続けることを通じて、次の100年も「食」から広がる豊かなくらしとしあわせに貢献する会社となることを目指した経営に取り組んでいる。

今回、共に100年を超える企業文化を土台に育まれた両社の保有する経営資源を有機的に連携させることを通じて、物流機能の持続性の向上及び強化、ならびに非物流分野における共創を通じた企業価値向上を目的として、今回の提携契約を締結したとしている。

●業務提携内容
(1)センコーおよびマルハニチロが共同または協力して行う「物流」に関わる次の一連の業務
①センコーの保有する輸配送機能の共有
②両社が保有する物流拠点の相互活用
③物流に関するノウハウの相互提供
④センコーが保有する人材派遣機能の活用や人材教育システムの共有
⑤海外事業に関わる共同での戦略推進
⑥その他上記以外の物流に関する事項

(2)センコーおよびマルハニチロが、共同または協力して行う「物流以外」の業務
①センコーの進める学童保育、介護、フィットネス事業等との協業を通じた新商品開発や新サービスの開発
②各種施設、外食等への食材提供及びそのフィードバックによる商品開発やサービス開発
③その他相互アセットの掛け合わせによる協業