(一社)日本物流団体連合会(物流連)は5月16日、東京都千代田区の全日通霞が関ビルにおいて、「第3回 障がい者活躍推進ワーキングチーム(座長:東京女子大学 二村真理子教授)」の会合を開催した。

同ワーキングチームは、物流業界の人材不足等の課題解決へ向けたダイバーシティ推進の一環として、また、企業の社会的責任(CSR)を果たす上でも今後ますます障がい者の活躍推進が望まれることから、物流業界における障がい者雇用の現状と課題を調査し、障がい者の活躍推進についての対応策等を検討する目的で、昨年9月に物流連の経営効率化委員会のもとに設置されたもの。物流連会員企業・団体から16名がワーキングチーム委員として参加している。
3回目となる今回の会合では、オンラインを含めて23名が参加し、事務局で今年3月から実施している、障がい者の活躍推進へ向けた先進的な取り組みを行っている会員企業5社への個別ヒアリング調査について、その経過報告として3社の調査結果を共有し、意見交換を行った。
会合では、対象企業それぞれの障がい者雇用の方針や従事する業務内容の違い、また、障がい者に期待する役割の違い等が一覧で示され、それをもとに出席した委員全員で、各社が抱えている課題や今後の障がい者活躍推進に向けたヒントとなり得る取り組み等について率直な意見交換が行われた。

今後は、第4回会合を6月25日に二部制で開催し、第1部の講演会で他業界における障がい者活躍推進の現状や先進的取り組み事例等をテーマとした講演を、第2部の会合でヒアリング対象企業残り2社の調査結果を共有して改めて委員メンバーで意見交換を行い、今年9月に発行を予定している物流業界における障がい者活躍推進の検討についての最終報告書の内容をとりまとめていくとしている。