㈱ダイフクは5月13日、㈱JDSCと戦略的パートナーシップを締結したと発表した。

今回の締結により、AI技術の活用やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進およびデジタル分野での人材育成を加速し、高度な自動化ソリューションを提供していくとしている。

㈱ダイフク代表取締役社長の下代博氏(左)、㈱JDSC代表取締役の加藤エルテス聡志氏(右)

ダイフクグループは、「モノを動かす技術」であるマテリアルハンドリング(マテハン)システムで物流や生産現場等の社会インフラを支えてきた。そして、2030年のありたい姿を定めた長期ビジョン「Driving Innovative Impact 2030」を策定し、食や環境等の新たな領域でも社会課題解決に貢献することを掲げている。

その実現にはAI等の先端技術の活用やDXの推進が不可欠となることから、AI開発やデータ活用によるDX支援実績を多数保有するJDSCと連携する。なお、ダイフクとJDSCは2023年4月から、人材育成等ですでに連携を進めている。両社による具体的な取り組みは以下の通り。

①先端技術戦略の立案・推進および実現手段の進化
ダイフクグループ全体の技術水準と競争力の向上を目指し、想定する10~20年先の社会像から、研究開発に着手すべき技術の選定とシステム開発を推進する。

②革新的なマテハンシステムの開発に向けた協働
一般製造業・流通業向け、半導体生産ライン向け、自動車生産ライン向け、空港向けの各事業の付加価値を向上する、未来を見据えた新たな発想のマテハンシステムおよびそのために必要なシステムの開発を計画・実行する。

③全社共通課題の解決に向けた各事業部共通の要素技術・アルゴリズム開発
ダイフクグループ社内の業務高度化・効率化に向けて、JDSCが有するAI・アルゴリズム開発能力を活用する。

④データ活用人材育成プログラム「D-Adapt(※)」の推進とさらなる進化
ダイフクが国内主要拠点で段階的に進めているプログラムに加え、さらに専門性の高いプログラムへの拡張、国内外の拠点への展開を推進する。研修と実務を通じて、2030年までに社員の10%をデータサイエンティストに育成することを目指している。

※Daifuku AI & Data science Advanced Pursuit Trainingの頭文字

●戦略的パートナーシップの詳細
https://www.daifuku.com/jp/company/news/assets/20250513_01.pdf