セイノーホールディングス㈱(セイノーHD)は4月23日、傘下のセイノーフィナンシャル㈱(セイノーF)が取り扱う売掛保証サービス「カンガルー売掛保証PLUS」の累計会員数が、2025年3月末時点で1万117社に達したと発表した。
荷主企業の信用補完を支える機能として、導入企業の出荷品代金保証額は総額約70億円(※1)に上る。
※1:運賃額と一般的な品代金に対する運賃の割合に基づき算出。
●カンガルー売掛保証PLUS webサイト
https://www.seino.co.jp/seino/uriPlus/
セイノーHDによると、企業にとって取引先の倒産や支払い遅延等によって発生する売掛金の未回収リスクは大きな課題となり、特に中小企業では納品後の代金回収の不安定さがキャッシュフローに直結し、経営の死活問題となるケースも少なくないとしている。
そうした課題に対して、セイノーフィナンシャルでは、売掛債権の保証によるリスク軽減の仕組みとして、2021年に「カンガルー売掛保証PLUS(包括コース)」の提供を開始し、2023年には業界初の取り組みとして売掛保証を輸送の「付帯サービス」とした「カンガルー売掛保証PLUS(付帯コース)」をラインナップに追加した。これにより申込書が不要となり、企業にとってより導入しやすい仕組みとなった。
「カンガルー売掛保証PLUS(付帯コース)」では、輸送の見積書上に売掛保証が明示され、内容に同意するだけで申し込みが完了する仕組みとなっている。追加料金なしで簡単な手続きにより、年100万円(着荷主あたり)、年300万円(発荷主あたり)までの売掛金を保証することが可能。また、保証料は運賃に連動する仕組みとして、手軽で導入しやすい料金体系を実現。販売先の審査が不要な点も、他社との差別化ポイントとなっている。
セイノーHDは今後も、西濃運輸およびセイノーフィナンシャルとの連携を通じて、金融面から顧客の経営課題に寄り添い、安心して本業に専念できる環境作りを進めていくとしている。