NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は8月19日、グループ会社の日本通運㈱が能登半島地震における食糧支援に貢献した功績により、農林水産大臣感謝状を授与されたと発表した。

農林水産省の野添食品製造課長から感謝状を受け取る日本通運の加藤取締役常務執行役員(右)

2024年1月1日に発生した能登半島地震は、建物の倒壊や津波の被害等、甚大な被害をもたらした。政府は被災した自治体からの要請を待たずに支援物資等を送る「プッシュ型支援」を実施し、被災地に食料や避難所の備品、衛生用品、衣類が送られた。日本通運は政府や各団体からの要請による支援物資輸送や、政府が開設した広域物資輸送拠点(1次拠点)における荷捌きや物資管理、輸送業務等を実施した。輪島市では地域内輸送拠点(2次拠点)における物流専門家としての拠点運営助言・支援業務を行う等、被災地支援に貢献した。

今回、災害時における食糧支援に関する意見交換も行われ、農林水産省 大臣官房 新事業・食品産業部 野添食品製造課長より「震災によって現場が混乱している中、輸送拠点の設置について物流のプロの方々にマネジメントいただき大変助かりました」と感謝の言葉があった。

加藤取締役常務執行役員は「我々は災害時指定公共機関として過去の災害でも行政の方々と一体となって取り組んできた経験と知見があり、今回それが生かされました。今後もその経験と知見をどう活かしていくかを意識し、常に新しい技術を取り入れながら、防災、減災につなげていきます」と述べた。