日本GLP㈱は8月8日、大阪府茨木市で先進的物流施設「GLP ALFALINK 茨木1・2」が竣工し、満床で稼働を開始したと発表した。
「GLP ALFALINK 茨木」は、「ALFALINK」ブランドの第3弾として関西エリアで初めて展開する3棟から成る大規模多機能型物流施設の開発プロジェクト。第1棟目と2棟目の延床面積はそれぞれ16万3,512.14㎡と4万3,662.06㎡。
「GLP ALFALINK 茨木」は、茨木市の土地区画整理事業「イコクルいばらき」の一部として開発された。関東の「ALFALINK」と異なり、同社は大型商業施設と隣接した最先端の街づくり型物流拠点を目指している。
「GLP ALFALINK 茨木」は、関東における「ALFALINK」で培った施設開発・運営の経験とノウハウを結集し、“Open Hub”の取り組みをさらに進化・スケールアップさせている。
例えば、共用スペースを活用した地域に開かれた公園と物流施設がシームレスにつながる設計により、施設の内外に一体感を生み出しているほか、入居企業同士や来訪者同士をつなぐ仕組みとして、3つのゾーニングを行っている。「集まる」ゾーンには、ALCOコート等の公園といった人々が目的を持って訪れる施設を配置している。「誘う」ゾーンには、カフェテリア等、集まるゾーンと連携し、入居企業や来訪者が利用したくなる施設を設けている。「繋がる」ゾーンには、ギャラリーやショールーム等、情報配信を促し、物流をより身近に感じてもらえる施設を配置している。それらのバラエティに富んだ共用施設を開放し、様々な日常のシーンで「GLP ALFALINK 茨木」が利用されることにより、物流施設をより身近に感じてもらい、働く人や地域住民など訪れた人々の豊かな生活をサポートし、心身の健康をも向上できるような施設づくりを目指すとしている。
なお、「GLP ALFALINK 茨木1」は茨木市、摂津市、日本GLP間で本日付で締結した防災協定の対象施設となっており、災害時には地域住民の一時避難所としても機能する。堅牢な物流施設を地域に開放することで、地域の安心・安全に貢献する。
●「GLP ALFALINK 茨木1・2」動画紹介
https://youtu.be/umk8_VO9voI
<GLP ALFALINK 茨木1>
「GLP ALFALINK 茨木1」は、同プロジェクト最大規模の大型マルチテナント型先進的物流施設。竣工前からダイセーエブリー二十四㈱、㈱トレード、福山通運㈱、リピートカスタマーである大手EC事業者、三井物産流通グループ㈱、㈱ナカノ商会、SGホールディングスグループの佐川急便㈱および、佐川グローバルロジスティクス㈱(SGL)ならびに大商運輸㈱および㈱フルキャストの計10社との間で賃貸借契約を締結済みで、満床となっている。
「GLP ALFALINK 茨木1」の1階には、福山通運が近隣拠点の建て替えに伴い移転し、6階には佐川急便が入居し、いずれもトラックターミナルとして利用されることが決定している。また、1階の一部区画には冷凍・冷蔵対応の区画を整備しており、ダイセーエブリー二十四が近隣の拠点を集約し、冷凍冷蔵食品の新たな輸送拠点として利用する。さらに、トレードが市場へのアクセスが容易な当施設の立地を活かし、冷蔵野菜の流通拠点として利用する予定。4階には、三井物産流通グループがセブンイレブンへの店舗配送拠点として利用し、5階にはナカノ商会が事業拡大に伴う新規営業床として利用することが決定している。6階には佐川グローバルロジスティクスが3PL拠点を設け、隣接区画の佐川急便と連携して物流網の効率化を図る。
●「GLP ALFALINK 茨木1」の特長
・幅広いニーズに対応した3つのフロアコンセプトによるハイブリッド型施設。
① 両面バースを完備した冷蔵対応(1階)
② EC需要に対応した庫内自動化が可能な設計(2-5階)
③ ターミナル機能の設置(1,6階)
・各階への効率的なアクセスを可能にするダブルランプウェイを整備。
・倉庫棟の広々とした休憩室と共用棟にある厨房付きのカフェテリア、コンビニ、シャワー室等のアメニティを充実させ、従業員およびトラックドライバーの快適な就労環境を整備し、物流「2024年問題」にも貢献。
・施設の一部にバイオフィリックデザインを採用し、働く環境の快適性を確保しながら就労者の生産性向上にも寄与。
・入居企業からのニーズに応え、敷地内に洗車場(1台分)を整備。
<GLP ALFALINK 茨木2>
「GLP ALFALINK 茨木2」は4階建てのマルチテナント型物流施設で、リピートカスタマーであるトランコム㈱の専用施設として1棟全体を利用する。トランコムは関東、関西、中部の各エリアでハブとなる戦略拠点「C-AREA」にて物流プラットフォームの構築を掲げている。物流ニーズが高く、事業拡大へのポテンシャルが見込まれる茨木市の中心に立地する「GLP ALFALINK 茨木」を関西エリアの要として、顧客のサプライチェーン上の課題やニーズを捉えたサービスを提供し、物流現場の課題解決に対し、荷主企業と物流企業の垣根を超えた横断的な体制で物流の効率化を図る。
「GLP ALFALINK 茨木2」は、全区画がバース階と倉庫階の1層ずつの組み合わせで構成され、流通・保管の両方の機能を備えた2層使いを可能にすることで、効率的な物流オペレーションに寄与する。施設内には従業員向けのALCOラウンジを設置し、木目調の素材を取り入れた落ち着いたデザインや見晴らしのよい窓が快適な就労環境を提供する。また、2階から「GLP ALFALINK 茨木 3」に続くブリッジが設置されており、歩車分離を図ることで安全性を高めつつ、「GLP ALFALINK 茨木」内の人の往来を促すとともに、様々なアメニティ施設や公園等へのアクセスを容易にする。
●「GLP ALFALINK 茨木2」の特長
・1・2階にバース、2階へつながるスロープを整備し、2層使いが可能な設計。
・荷物用エレベータ4基、垂直搬送機を8基設置。
・2階にカフェテリアを充実させ、快適な働く環境を整備。
・2階から「GLP ALFALINK 茨木3」に続くブリッジが設置され、「GLP ALFALINK 茨木」全体のアメニティ施設へのアクセスが容易。
・入居企業からのニーズに応え、2階バースの4か所のシャッターの高さを5.2mに設定し、高さ約15mのウイング車に対応。
・大型シーリングファンを2基設置し、従業員の快適性向上に寄与。
●施設概要
施設名:「GLP ALFALINK 茨木1」
所在地:大阪府茨木市東野々宮町1番40号
敷地面積:6万8,689.54㎡
延床面積:16万3,512.14㎡
構造:地上6階建て、PC免震造
着工:2023年1月
竣工:2024年7月
認証取得:LEED GOLD認証、ZEB認証(予定)
施設名:「GLP ALFALINK 茨木2」
所在地:大阪府茨木市南目垣三丁目3番3号
敷地面積:1万9,447.53㎡
延床面積:4万3,662.06㎡
構造:地上4階建て、耐震造
着工:2023年3月
竣工:2024年7月
認証取得:LEED GOLD認証、ZEB認証(予定)
●「GLP ALFALINK 茨木」ブランドサイト
https://www.glp.com/jp/alfalink/ibaraki/