(一社)日本物流団体連合会(物流連)は8月1日、令和6年度「物流業界研究Webセミナー」を開催し、合計550名の学生が参加し、物流業界への理解を深めたと発表した。

平成26年9月(2014年9月)より、主に就職活動を控える学生に、「物流業の社会的重要性や先進性などに対する理解を深め、業界の魅力を感じてもらうこと」を目的として、毎年夏に「物流業界インターンシップ」を開催していたが、学生の就職活動の早期化に対応するため、今年度より開催時期や運営方法の見直しを行った。

その内容としては、主にインターンシップや仕事体験の参加を目的とする若い世代(大学生)を対象として、従来の目的に対して、「インターンシップや仕事体験に参加する物流企業を発見する機会を提供すること」を新たな目的として加えた上で、今年度は「物流業界研究Webセミナー」を開催した。

装いも新たに実施した「物流業界研究Webセミナー」は、Web形式で計3回開催し、6月に1回、7月に2回実施した。

1回目は6月19日に会員企業27社と共同で開催し、学生162名が参加。2回目は7月4日に会員企業28社と共同で開催し、学生207名が参加。3回目は7月20日に会員企業20社と共同で開催し、学生209名が参加した。

合計では出展企業は34社、参加学生数は578名(重複者除く550名)となり、昨年実施した「物流業界インターンシップ」と比較すると、200名以上の増加となった。

冒頭に河田理事長の開会挨拶に続き、山田事務局長より当日参加する各社の特徴等を含めた「物流業界の現状と未来、求める人材像」と題した講演を行った。

河田理事長の開会挨拶
山田事務局長の講演会

その後、会員企業による企業説明を全10クールの中で毎回4~6社が別回線で実施し、学生は自由に企業ルームへ入室し、会社概要や事業内容、インターンシップ等の様々な情報を収集した。

各企業説明の様子
各企業説明の様子

また、特別プログラムとして、会員企業の若手社員で構成された「物流いいとこみつけ隊」によるトークセッションでは、物流業界を目指した志望動機や仕事のやりがい、経験談が披露され、生の声を学生に伝える機会となった。

また、新たな取り組みとして、事前に質問を集め、当日投票で決まった質問に答える「投票形式ぶっちゃけ質問会」を実施し、普段直接質問しにくいような質問も選ばれ、各企業のリアルな事情を知ることができる機会となった。

トークセッションの様子
ぶっちゃけ質問会の様子