㈱ディーエイチシー(DHC)は7月31日、ウェルビーイング・ブランドの取り組みとして商品配送時における梱包資材や輸送形態を見直し、物流品質の向上を目指すための物流改善プロジェクトの一環として、通販の顧客や直営店への商品配送時に使用する配送箱や緩衝材等の梱包資材を、環境に配慮した素材のものへ変更することを決定したと発表した。

同社は8月より順次切り替えていくとしており、本取り組みにより年間130t(※1)、14.3%のCO2排出量削減となる見込み(同社調べ)。

※1:129.96t 小数点以下切り上げ

DHCでは、持続可能な社会の実現のための環境保全への具体的な取り組みとして、8月より下記3つの取り組みを開始する。

①通販緩衝材を紙原料へ
通販を利用する顧客への商品配送時、配送中に商品が傷つかないよう商品と段ボールの間に詰める緩衝材を、従来のプラスチック素材のものからFSC認証取得(※2)の紙緩衝材に変更する。CO2削減効果は年間16.96tに相当するほか、中身が動きにくく、商品形状に合わせた調整もしやすいことから、作業の効率化にもつながっている。

通販緩衝材を紙原料へ

※2:FSC認証:持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した「適切な森林管理」を認証する国際的な制度

②通販配送箱の刷新
通販を利用する顧客への商品配送時に使用している配送箱をFSC認証取得(※2)のものへ刷新する。

通販配送箱の刷新 ※一部デザインは変更される場合あり。

箱の種類も14種類から8種類へと削減したほか、デザインも青白のストライプ柄の物を廃止し、シンプルなデザインとしている。これにより、年間79.32tのCO2排出量削減につながっている。なお、組立や解体もしやすいワンタッチ式を採用し、作業効率化も実現している。

③直営店への商品配送にリターナブルBOXを導入
DHCでは全国に95店舗の直営店(※3)を展開している。直営店への商品配送時、従来は段ボールを使用していたが、リターナブルBOX(エコビズボックス)を採用することを決定した。リターナブルBOXは200回繰り返し使用ができるため廃棄の手間もなく、年間33.68tのCO2排出量削減できる。

リターナブルBOX ※一部デザインは変更される場合あり。


また、今回導入する2,000個を繰り返し使用することにより約5年間(※4)で160t(※5)の排出量削減効果が見込まれる。

※3:2024年7月現在

※4:4.76 年。リターナブルBOX全2,000個で使用できる回数は40万回となり、これは従来直営店配送で1年間に使用していた段ボール(8万4,000個)の4.76年分に相当する。

※5:160.32t(年間33.68tのCO2排出量削減×4.76年)