国土交通省航空局は7月16日、空港地上支援業務(グランドハンドリング)の省力化・自動化を推進するため、東京国際空港で国内空港では初めて自動運転レベル4(※1)でのトーイングトラクタ(※2)の試験運用を実施していると発表した。

※1:特定条件下で運転者が乗車しない状態でシステムが全ての運転タスクを実施
※2:空港等で手荷物・貨物を収容した荷車・コンテナ等をけん引する車両

同局では、生産年齢人口の減少に伴うグランドハンドリングの労働力不足に対応するため、官民が連携して、手荷物・貨物等の輸送を想定したトーイングトラクタや、乗客・乗員等の輸送を想定したバス等の自動運転の導入に向けた実証実験を進めてきた。

また、その取り組みの一環として、平成30年6月に「空港制限区域内における自動走行の実現に向けた検討委員会」(第4回委員会にて名称変更)を設置し、自動運転車両が自律的に走行できない箇所において車両のサポート等を行う共通インフラや、空港制限区域内の運用ルールに関する検討を行ってきた。

今回、東京国際空港では、国内空港初の運転者を乗車させずに実運用に限りなく近い形式で、自動運転レベル4でのトーイングトラクタの試験運用を実施している。

今後は、年内に共通インフラのガイドラインの策定や運用ルールの改正等を行うほか、2025年中の空港制限区域内における自動運転レベル4の実運用に向けた共通インフラの整備および中長期的な課題の検討等の取り組みを進めていくとしている。

●これまでの委員会資料等
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk9_000023.html

●今回の内容
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202407/20240716.html

https://www.toyota-shokki.co.jp/news/2024/07/16/008691/index.html