ユニ・チャーム㈱は7月16日、ライオン㈱、ユニリーバ・ジャパンを含む他の日用品メーカー10社と、物流事業者12社と共に「日用品物流標準化ワーキンググループ」として、7月12日に開催された「サプライチェーン イノベーション大賞2024」で大賞を受賞したと発表した。

●「サプライチェーン イノベーション大賞」
サプライチェーン全体の最適化を目指して製造・配送・販売の各分野が協力し、優れた取り組みによって業界を牽引した事業者を表彰する。経済産業省が主催し、製・配・販連携協議会(※1)が運営している。

※1:製・配・販連携協議会:メーカー(製)、中間流通・卸(配)、小売(販)の協働により、サプライチェーン全体の無駄を無くすと共に、新たな価値を創造する仕組みを構築することで、産業競争力を高め、豊かな国民生活に貢献することを目的に2011年5月に設立された協議会。事務局は(一財)流通システム開発センター(GS1 Japan)と(公財)流通経済研究所が事務局を務めている。

●受賞内容
日用品業界では、複数のメーカーが共同物流を実施する等、物流の最適化・効率化に取り組んできた。近年は、事前出荷情報(ASN※2)を活用することによって検品レス・伝票レスを実現し、大幅に時間短縮をする等、物流改革を進めている。

今回の受賞は、デジタル技術を活用したサプライチェーン全体での輸配送や在庫の最適化を目指し、日用品メーカー13社(ユニ・チャーム含む)、物流事業者12社協働での物流改革への取り組みが評価されたもの。

※2:Advanced Shipping Noticeの略。発荷主から着荷主へ向けた事前出荷情報。出荷元コードや届け先コード、発注番号、商品コード、納品数量等の項目からなる。

●事前出荷情報(ASN)活用の業務フロー(イメージ図)

ASN導入前

ASN導入後

●今後の展開
今後も日用品メーカーを会員とする「日用品サプライチェーン協議会」を窓口として、流通事業者、物流事業者、関連団体・行政等との連携を強化し、安定した物流品質を確保しながら、サプライチェーン全体の最適化と効率化に取り組み、社会課題の解決に貢献する。