(一社)日本物流団体連合会(物流連)は6月5日、全日通霞が関ビルディング(東京都千代田区)で令和6年度第1回「物流分野における低炭素・脱炭素化推進に向けた情報交換会」を開催した。
基調講演として、鈴与㈱ 運輸事業営業部 特任部長兼営業課長の齋藤宏行氏を講師に招き、「物流における環境負荷軽減の取り組み」と題した講演が行われた。
同社は物流連が国土交通省、経済産業省、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)と共催している「物流パートナーシップ優良事業者表彰」制度で、令和4年度、5年度と2年連続で国土交通大臣賞(大賞)を受賞している。それを記念して今回は、大賞を受賞した取り組みである異業種連携の共同輸配送、中継輸送について講演した。
物流事業者にとって共同輸送と中継輸送は「物流の2024年問題」の解決に向けて効果的な取り組みでもあるため、講演は物流事業者だけでなく荷主企業からも聴講があったとしている。
講演後は「EV車両は導入検討するのか」、「浜松地区の中継拠点はどういった倉庫を新設するのか」といった具体的な質問が挙がり、活発な質疑応答となった。
続いて、参加メンバーによる情報交換会を行った。前回開催した小グループでのディスカッションが盛り上がったため、同様の形式を踏襲し、「自社の物流提案を通じてお客様の温室効果ガス排出量の削減を実現することができるか」を主題として45分間の情報交換を行った。
次回の情報交換会は7月に施設見学会を開催する予定としている。