ヤマトホールディングス㈱(ヤマトHD)は6月4日、「KURONEKOInnovation Fund」(運営者:グローバル・ブレイン㈱)を通じて、㈱Pale Blue(ペールブルー)に追加出資を実行したと発表した。
Pale Blueは、水を推進剤とする小型人工衛星用の推進機(エンジン)を開発する東京大学発のスタートアップ。多くの推進機は推進剤に高圧ガスや有毒な物質を使用しているが、Pale Blueは水を推進剤とすることで、宇宙環境や作業者の安全も考慮した推進機を開発している。2023年3月に、Pale Blueが開発した推進機が小型人工衛星に搭載され、宇宙での作動に初めて成功した。今後も国内外の宇宙産業でのさらなる利用が期待されている。
「KURONEKO Innovation Fund」は、Pale Blueのこれまでの実績や拡大傾向にある小型人工衛星市場での事業拡大が期待されている点、技術革新を続けている点を評価し、追加出資を決定した。今後も同社の成長を支援し、さらなる拡大が見込まれる宇宙産業に対する知見を深め、新たなビジネスの可能性を探索していくとしている。
●㈱Pale Blueについて
設立:2020年4月
本社所在地:千葉県柏市柏の葉6-6-2 三井リンクラボ柏の葉1-101号室
代表者:浅川純氏
事業内容:小型人工衛星用推進機の開発・製造・サービス
WEBサイト:https://pale-blue.co.jp/