㈱ダイフクは5月10日、同社グループの長期ビジョン「Driving Innovative Impact 2030」、および「2027年中期経営計画」を策定したと発表した。

●「Driving Innovative Impact 2030」について
「未来を見据えた新たな発想での取り組みを強化し、ステークホルダーへ革新的な影響を生み出すことにより、目指すべき経済・社会価値を実現する」との強い想いを込めて、長期ビジョン「Driving Innovative Impact 2030」を策定した。

●「Driving Innovative Impact 2030」、および「2027年中期経営計画」の概要
(1)策定のコンセプト
①未来の社会像や課題を想起し、2030年のありたい姿を「Driving Innovative Impact 2030」として設定した上で、その中間点として「2027年中期経営計画」を策定した。

②経済価値と社会価値双方の視点を踏まえた統合目標を設定し、その実現に向けた施策・ロードマップを策定した。

(2)「2027 年中期経営計画」の期間
2024年4月~2027年12月までの3年9か月。
※2024年6月開催予定の第108回定時株主総会で事業年度変更に係る議案が承認されることを条件に、決算期(事業年度の末日)を3月31日から12月31日に変更する予定。

(3)2030年のありたい姿・2027年経営目標

(4)株主還元方針
連結配当性向は、「2027年中期経営計画」の各年度とも35%以上を目指す。

●前3か年中期経営計画「Value Transformation 2023」のレビュー
2021年度にスタートした「Value Transformation 2023」における業績は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたものの、初年度は当初経営目標(売上高5,400億円、営業利益率10.5%、ROE10%以上)達成に向け概ね好調に推移し、2022年度には売上高目標を6,000億円に上方修正した。

2022年度以降は、原材料・人件費上昇に伴うコスト増加が顕著になり、利益面に大きな影響を及ぼしたが、価格転嫁促進、製品の標準化・部品点数の削減・工期短縮等によるコスト削減を推進し、利益率改善に注力した。

その結果、最終年度となる2023年度の売上高は6,114億円、ROEは13.2%となり、経営目標を達成した。また、営業利益・経常利益・親会社に帰属する当期純利益とも、2022・2023 年度の2期連続で最高益を更新したが、2023年度の営業利益率は10.2%となり、わずかに目標には届かなかった。

なお、連結配当性向に関しては、3か年平均32.7%となり、目標としていた3か年平均30%以上を達成した。

※2027年中期経営計画におけるマテリアリティおよびKPIは、2024年5月31日に開示する予定。

●長期ビジョン「Driving Innovative Impact 2030」と「2027年中期経営計画」の詳細
https://www.daifuku.com/jp/ir/assets/20240510_3.pdf