SBSホールディングス㈱は1月5日、SBSグループの鎌田正彦代表によるグループ全従業員に向けた年頭所感の要約を下記の通り発表した。

SBSグループ鎌田正彦代表の年頭所感

●SBSグループの鎌田正彦代表による年頭所感要約
まず、先日発生しました能登半島地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された多くの皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

昨今の経済状況は、株高やインバウンド需要の回復など一見好調に見えますが、物流業界においては海上運賃下落、半導体不況、円安に伴う物価高騰と買い控えで、大きく苦戦を強いられています。この状況は2024年も続くと予想されますが、これに耐え抜き新たな成長の足場とするには、強力な営業開発、正に全員営業が必要です。昨年から少しずつ、大型案件の獲得など芽が出始めましたが、今年はさらに強力に、全社に横展開して、次の成長へと繋げたいと考えます。

物流事業の成長のために倉庫への投資は必須です。千葉県野田市に今年2月、4万坪の「野田瀬戸物流センター」が竣工するほか、千葉県富里市でも倉庫建設に着工し、倉庫面積100万坪が視野に入ってきました。「野田瀬戸」では、4万坪のうち1フロア1万坪をEC専用区画として、「EC物流お任せくん」のサービスがいよいよ本格始動します。この事業の目的は、1つは将来日本でEC化率が大きく高まった際に、お客様の物流ニーズに高品質な物流で応えること、もう1つは大手宅配会社の度重なる値上げに対して、安定したローコストの宅配網をつくり上げることです。ロボットや宅配網拡大の投資等、相当な覚悟が必要になりますが、全社で協力してこの一大事業を成功に導きましょう。

2024年も電気・燃料費の高騰、最低賃金引上げ、人手不足と、厳しい環境が続きます。そして、物流の「2024年問題」です。残業管理を徹底し、万全の管理体制の構築が求められます。このような環境においては、規模と組織力がある会社が生き残れます。私達はこの状況を、むしろ業容を拡大するチャンスと捉えるべきです。

今年は、耐え忍んで次の芽を咲かせる『耐芽(たいが)』の1年です。厳しいなかでも予算を達成し、良い1年になることを願っています。