㈱豊田自動織機は11月29日、㈱デンソーが実施する同社普通株式の売出しに際し、売出人の1社として参加し、豊田自動織機が保有するデンソー株式の一部を売却することを決定したと発表した。

なお、今回の売出しの詳細については、以下のデンソーが同日付で公表している「株式の売出し及び主要株主の異動に関するお知らせ」を要参照。
https://www.denso.com/jp/ja/-/media/secure-news/jp/ja/news/news-releases/2023/20231129-01news.pdf?rev=94c2040e597b4b17b303086910bdf62d

豊田自動織機は持続的な事業の成長と中長期的な企業価値向上を目指し、収益力、資本効率および資産効率の向上を重要な経営課題の1つと認識するほか、株式市場の期待も踏まえ、コーポレート・ガバナンスの継続的な強化を図ってきた。政策保有株式については保有目的を再確認し、さらなる縮減に向けた検討を進めている。こうした中、今回の株式売却により、資産効率の向上を図り、併せて取得した資金を自動車の電動化製品や産業車両の自動化など成長領域に投下していくとしている。

●売却株式
㈱デンソー株式(1憶1,978万5,400株)

●売却理由
保有資産の効率的な運用

●今後の見通し
今回の売出しによる豊田自動織機から引受人への売却価格は、2023年12月13日から2023年12月18日までのいずれかの日に決定される。豊田自動織機は今回の株式売却に伴う売却益を、2024年3月期の個別決算において計上する見込み。なお、同社は国際会計基準(IFRS)を導入しており、連結決算において今回の株式売却に伴う当期利益への影響はないとしている。

同社は今回の株式売却完了後も、引き続きデンソーとの事業関係を維持していくとしている。