アスクル㈱は10月27日、フォロフライ㈱の国内初の1tクラスEVトラック「folofly F1 VAN」を導入し、運用を開始すると発表した。

フォロフライEVトラック「folofly F1 VAN」

アスクルは2016年、CO2排出量をゼロにする「2030年CO2ゼロチャレンジ」に取り組むことを宣言。2017年には、「EV100」(※1)に加盟し、顧客に荷物を届けるラストワンマイルにおいて使用する配送車両を2030年までにすべて電気自動車にすることを目標に掲げている。2016年に初となる電気自動車を12台導入し、都内で主に個人向けサービスのラストワンマイルへの使用を開始。2020年1月には追加で2台導入し、主に家具等の大型の荷物の配送やデポまでの輸送に使用。2021年5月には追加で7台導入し、現在合計で21台の電気自動車を活用している。さらに、2022年には電気自動車の最適稼働マネジメント(※2)の実証実験を実施。車両の使い勝手の検証に加え、配送現場での効率的な車両の運行管理、および最適な充電管理とエネルギー利用量最適化の効果を確認し、同実証実験で得られた知見を今後の電動車の開発・改良、導入・運用時の課題解決に活かしている。

今回、新たに国内初の1tクラスEVトラック「folofly F1 VAN」をASKUL東京DCに導入し、配送に使用する。まずは1台からスタートし、積極的な導入に向けた検討を進める。企業により一層のCO2排出量削減への取り組みが求められている中、同社は2025年までに順次各メーカーの電気自動車をテスト導入し、本格導入に向けた検討を推進していくと共に、電気自動車導入のノウハウを蓄積することで国内の電気自動車普及に貢献していきたいとしている。

※1:「EV100」(Electric Vehicles 100%)は、企業による電気自動車の使用や環境整備促進を目指す国際ビジネスイニシアチブ

※2:車両の使い方に応じた、電動車の運行管理およびエネルギー利用の最適化マネジメント

●電気自動車「folofly F1 VAN」導入のメリット
「folofly F1 VAN」は、普通免許での運転を可能とした国内初の1tクラスEVトラック。一度に多くの荷物を積むことが可能で、アスクルのラストワンマイル配送に貢献するほか、航続距離300kmを誇り、電気自動車の課題である充電の手間を軽減する。アスクルは「folofly F1 VAN」の導入によって、CO2排出量の削減とより効率的な配送の両立を目指すとしている。

●電気自動車「folofly F1 VAN」概要
・寸法(mm):4,500×1,680×1,985
・最大積載量:950kg
・航続距離:268㎞(City 331, Conbined 268)
・バッテリー容量:38.7kWh
・充電時間:普通充電時6.5h~、急速充電時1.5h