NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は10月3日、グループ会社の日本通運㈱が気候変動への取り組みの一環として、走行中のCO2排出ゼロを実現する水素燃料電池トラック(FCEV)を初めて導入したと発表した。

日本通運が初導入した水素燃料電池トラック(FCEV)

NXグループは、長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、気候変動への取り組みを重要課題(マテリアリティ)の1つと位置づけ、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」への賛同を表明、その提言内容に基づいた気候変動への対応を推進。これまでハイブリッド車や電気自動車(EV)トラック等の環境配慮車両を国内で1万2,000台以上導入することによって、自社事業におけるCO2排出量削減に努めてきたほか、顧客からの貨物輸送時の排出量削減要求(顧客のスコープ3)が高まる中、CO2排出量削減への取り組みを持続的な事業成長に向けて重要な課題として位置付けている。

日本通運は2022年7月より、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」にCommercial Japan Partnership Technologies㈱を幹事企業とするコンソーシアムの一員として参画。今回導入したFCEVは、最初に関東甲信越ブロックFBU(航空)に6台を導入し、2023年末までに合計20台の導入を予定している。