三井倉庫ロジスティクス㈱は9月1日、自動運転トラックによる幹線輸送サービス事業の実現を目指す㈱T2へ出資したと発表した。

同社はT2設立時より開発拠点の提供やテスト走行の支援を通じて自動運転技術の開発を支えてきたが、今後事業化に向けた開発スピードがより一層加速していくものと期待されることから、今回の出資を機に三井倉庫ロジスティクスの共同物流プラットフォーム(※)の運営ノウハウや、 顧客の事業戦略を支えるビジネスソリューション提供経験を活用し、T2と共に自動運転トラックによる幹線輸送サービスの事業化に向けて取り組むほか、T2が提供するサービスと三井倉庫ロジスティクスの共同物流プラットフォームの融合によるプラットフォームのさらなる拡大や、新しい物流サービスの創造につなげていくとしている。

また、AIやロボティクスなど新たな技術の導入による輸配送の最適化や荷役の自動化への取り組みも加速させ、柔軟性・迅速性・事業継続性に長けた物流ネットワークの構築を目指すとしている。

「社会を止めない。進化をつなぐ。」という三井倉庫グループのパーパスや三井倉庫ロジスティクスの事業戦略とT2が目指すサービスとの親和性をもとに、 T2とより強固なパートナーシップを構築し、T2の取り組みに賛同した各社と共に、ドライバー不足等による輸送供給力不足や地球温暖化対策のためのCO2削減等、日本が抱える社会問題や課題の解決を目指すとしている。

※共同物流プラットフォームとは、メーカーとリテーラーの在庫を同一倉庫に保管し、店舗や消費者への配送部分も共同化することにより、シームレスな物流を実現してリソースを最適化する仕組み

●出資先企業概要
社名:㈱T2
本社所在地:千葉県市川市二俣新町21-2 グッドマン市川4階
代表者:代表取締役社長CEO 下村正樹
設立日:2022年8月30日
事業内容:自動運転システムの開発、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービス、幹線輸送に付随した関連サービス事業、その他関連サービス事業
株主:三井物産㈱、㈱Preferred Networks、三菱地所㈱、三井倉庫ロジスティクス㈱、三井住友海上火災保険㈱、㈱宇佐美鉱油、 東邦アセチレン㈱、三井住友信託銀行㈱、JA三井リース㈱、KDDI㈱、紀陽キャピタルマネジメント㈱、大和物流㈱

T2の開発中車両

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