㈱椿本チエインは4月26日、「マルチステークホルダー方針」を以下の通り制定したと発表した。

●マルチステークホルダー方針
同社は、企業理念において、「“動かす”ことに進化をもたらし、社会の期待を超えていきます」を社会的使命に掲げ、モノづくり企業として社会から必要とされる企業でありたいと考えている。そのためには、企業経営において、株主にとどまらず、従業員、取引先、顧客、地域社会をはじめとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要となっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働に取り組んでいくとしている。

その上で、価値協創や生産性向上によって生み出された収益・成果について、マルチステークホルダーへの適切な分配を行うことが賃金引き上げのモメンタム維持や経済の持続的発展につながるという観点から、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、以下の取り組みを進めていくとしている。

(1)従業員への還元
同社は、経営資源の成長分野への重点的な投入、従業員の能力開発やスキル向上等を通じて、持続的な成長と生産性向上に取り組み、付加価値の最大化に注力している。その上で生み出した収益・成果に基づいて、「賃金決定の大原則」に則り、自社の状況を踏まえた適切な方法による賃金の引き上げを行うとともに、それ以外の総合的な処遇改善としても、従業員のエンゲージメント向上やさらなる生産性の向上に資するよう、人材投資を中心に積極的に取り組むことを通じて、従業員への持続的な還元を目指すとしている。

(個別項目)
・賃金の引き上げについては、世間の賃金水準に照らし従業員が働きがいを感じられる魅力ある水準を維持確保するため、適宜、是正や底上げを行っているほか、会社業績に連動した賞与制度により、従業員にも業績に応じた適正な成果配分を行っている。
・人材投資については、職種を問わず従業員に様々な育成機会を提供している。階層別研修による継続的な育成のほか、グローバル人材育成、技能・技術向上を図るスキル研修、最近では経営リーダー育成やシニア層の活躍促進を狙いとする研修メニューも追加。通信教育やライセンスボーナス制度により、自己研鑽も支援している。さらに安心して働くことのできる福利厚生制度の充実や、心身の健康を維持するためにがん検診の提供、メンタル相談担当の配置等の健康経営に関する取り組みも行っている。

(2)取引先への配慮
同社はパートナーシップ構築宣言の内容遵守に、引き続き、取り組んでいくとしている。
・パートナーシップ構築宣言の登録日:2023年2月22日
・パートナーシップ構築宣言
https://www.biz-partnership.jp/declaration/23467-05-17-osaka.pdf

(3)その他のステークホルダーに関する取り組み
同社のその他の取り組みについては、同社ウェブサイト「サステナビリティ」を要参照
https://www.tsubakimoto.jp/sustainability/