大和ハウス工業㈱は1月4日、仕事始めに際した式典での芳井敬一代表取締役社長の年頭所感(要約版)を以下の通り発表した。

大和ハウス工業 芳井敬一代表取締役社長

●大和ハウス工業 芳井敬一代表取締役社長の年頭所感(要約版)
昨年は、新型コロナウイルス感染症対策とともに社会経済活動が再開し、日本経済における回復の兆しが見えた年となりました。

当社では、第7次中期経営計画の初年度となる2023年3月期の第2四半期決算において売上高が過去最高を更新する結果となり、グループ社員全員の底力を実感する1年となりました。心から感謝しています。

一方で昨年から続く資材価格の高止まりをはじめ、エネルギーの供給不安や日銀の金融緩和修正等、国内外には先行き不透明な要素も混在しています。このような2023年の年頭にあたり、皆さんにお伝えしたいことが3点あります。

1つ目は、“将来の夢”です。昨年5月、企業のあるべき姿として、大和ハウスグループのパーパスである“将来の夢”―「生きる歓びを、未来の景色に。」を策定しました。これは「2055年に私たちが創り出したい社会」と「大和ハウスグループの果たすべき役割」を示しています。当社は創業以来3,000万人以上のお客さまと出会ってきましたが、このお客さまとともに生きる歓びを分かち合える世界を実現できるよう、しっかり理解し、自ら実践してください。

2つ目は、「旅」です。私は時間を見つけては、自分ですべてを手配して一人旅に出かけていますが、旅での経験は新たな発見や気づき、そして出会いを与えてくれます。当社グループにおいても第7次中期経営計画という5年間の旅路が始まりました。各事業本部や事業所、そして皆さん個人が目標を立て、その達成に向けて努力されていますが、そのなかで経験する様々な出来事は、必ず自分達の成長へとつながります。この経験を糧として日々業務に邁進してください。

3つ目は、私の今年の一文字「遵」です。改めて襟を正す1年にしたいと思います。当社では近年、コンプライアンス強化に努めており、皆さんにも様々な取り組みを実施いただいていますが、まだ不十分な点も見受けられます。ルールの遵守なくして企業の成長はありません。法令や会社の規則はもちろん、お客さまとの約束等、あらゆる決めごとを遵守してください。

最後に、当社を取り巻く事業環境は変化を続けており、年々そのスピードを増しています。しかし、当社において変わらないものは創業の原点である「社会の役に立つ事業の展開」です。この創業者精神を行動の規範とし、皆さんのさらなる飛躍の1年となることを期待しています。