㈱椿本チエイン、㈱椿本マシナリー、KDDI㈱は11月30日、物流倉庫内の省人化やコスト削減、生産性向上に向け業務提携した。

倉庫自動化ソリューションのイメージ

EC市場の成長による物流需要の増加や、少子高齢化による生産年齢人口の減少により、物流業界では労働力が不足している。物流倉庫では省人化やコスト削減、生産性向上等を目的とした倉庫自動化の動きが加速している。

倉庫自動化に当たり、1つの作業をマテハン機器やロボットで置き換えるだけでは効果が限定的。人の業務を含めた全体工程を自動化することで、省人化やコスト削減等より大きな効果を発揮する。全体工程を自動化するには、工程ごとに、メーカーの枠にとらわれない最適な機器を導入する必要がある。従来型のソリューションでは、顧客が選択できるメーカーや機器が限定される(ベンダーロックイン)ことが一般的だった。

3社は今回の提携により、多様なメーカーや機器に対応したベンダーフリーな「倉庫自動化ソリューション」の提供を行い、物流業界のDXを推進していくとしている。

●各社の強み
椿本チエインは、長年にわたりモノの搬送・仕分け・保管などを担う自動化システムを開発し、国内外に多くの納入実績がある。椿本マシナリーは機械商社として、メーカーにとらわれないベンダーフリーの発想で顧客に最適な機器を選定・納入する等のエンジニアリング事業を展開している。KDDIは、5G等多様なネットワークサービスやクラウドの導入から保守まで全てをサポートするクラウドサービスソリューション等の構築力、セキュリティインフラ構築からシステムの統合監視、問い合わせやトラブル対応までの窓口一元化を実現する保守・運用監視体制、開発体制を提供可能としている。