キリングループロジスティクス㈱(KGL)は10月5日~10月6日に実務管理者向けの全社安全研修を、西日本支社物流管理部尼崎支店で開催した。

同社では重大災害撲滅を目指し、年間を通じて倉庫・構内作業に関する階層別の研修を行っている。今回はその中で現場の実務管理者向けの研修を実施した。

研修の参加者はキリングループ以外の荷主の仕事を受託しているメンバーも多く、様々な環境の違いから広い視点での議論や共有ができ、何らかの「気づき」を得てそれを持ち帰った。

同社は安全に関する取り組みを形式的な活動や災害が起きてからの対応として行うのではなく、全員参画で効果のある方法を学び続けることで、事故の未然防止につなげ、より安全で安心な現場運営を推進していくとしている。

●開催概要
日時:2022年10月5日(水)~10月6日(木)
開催場所:キリングループロジスティクス㈱ 西日本支社 物流管理部 尼崎支店
実施方針・内容
(1) 全員参画:同社では、対象を3階層に分け、現場トップからメンバーまで対象に応じた研修を実施。本年度は①現場責任者向け4回(約30名)、②実務管理者向け2回(約30名)、③基礎一般向け4回(約120名)を実施。今回は今年最後の全社研修として②を実施した。

(2) 潜在リスク検出:設備も少なく、一見安全に見える見慣れた倉庫の中でも油断・慢心することなく、隠れたリスクを検出するために、実際に現場を巡回し、安全コンサルタントによる解説や事例紹介を行い、さらにディスカッションを通じ、自分達だけでは気が付きにくいリスクや未然防止のためのヒントを検出する力をつけた。

(3)理論的根拠の理解:安衛法の目的や意味の説明、KY(危険予知)、RA(リスクアセスメント)、パトロールあり方についての知識を学ぶことで、勘と経験だけではなく理屈の裏付け、論理的で効果的な安全対策ができるようにした。