NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は12月5日、グループ会社の日本通運㈱が大塚製薬㈱と連携し、環境配慮型温度管理容器を利用した国際航空輸送サービスを通じて、CO2排出量削減と廃棄物削減に取り組むと発表した。
医薬品の輸送には品質保持の観点から適切な温度管理が求められるため、温度管理可能な容器を用いて、各製品に適した温度条件下での輸送が必要となる。大塚製薬は従来国際航空輸送において、使用後に廃棄する使い捨てワンウェイタイプのパッシブ(非電源)型温度管理輸送容器を使用していたが、サステナビリティの観点から日本通運とフランスのアンバリゾ社が共同で提供する、再利用可能な「NX-SOLUTION温度管理輸送サービス 環境配慮型温度管理容器」を導入した。
今年2月から大塚製薬の日本発米州向け、11月より欧州向けの一部医薬品の輸出出荷で導入することで、国際航空輸送における廃棄物排出量削減の取り組みを積極的に展開している。すでにCO2排出量削減と廃棄物削減を実現しており、両社でさらなる持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいくとしている。
同サービスは、ISTA7D条件(※)に対応した高い温度管理性能を有し、容器は再利用可能で世界80か国・地域での回収に対応している。厳格な温度管理が求められる医薬品輸送において国際基準レベルで対応しつつ、資源循環型の物流サービスをグローバルに提供する。
●関連リリース
日本通運、環境配慮型温度管理容器を利用した、新たな輸送サービスの販売開始
https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/press/2022/20220616-1.html
●アンバリゾ(EMBALL`ISO)社について
1990年創業。本社所在地はフランス・リヨン。30年以上にわたりコールドチェーンに使用される断熱梱包箱と高性能保冷剤の研究開発・製造および販売活動を展開。世界各国の顧客から高い信頼を得ている。
※ISTA7D条件:ISTA(International Safe Transit Association/国際安全輸送協会)による包装貨物の評価試験規格で、世界各国で広く採用されている国際規格の1つ。夏/冬それぞれを想定した既定の温度環境下に?定時間容器を晒し、内部の温度保持時間を試験する。