㈱豊田自動織機は10月31日、同社のオランダ子会社で物流ソリューションをグローバルに提供するVanderlande社が、ドイツSiemens社の子会社で空港手荷物ハンドリング事業を行うSiemens Logistics社および同関連会社の発行済株式100%を取得することを、同日開催の取締役会において決議し、Siemens社と株式譲渡契約を締結した。
Vanderlande社が重点分野に位置づける空港手荷物ハンドリング事業は、世界的な航空旅客の需要増加に伴い、今後一層の市場拡大が見込まれる。また、昨今は空港の大型化やハブ化が進展し、フライトや旅客の情報と連動した柔軟で効率的な手荷物搬送・仕分けを実現する自動化システムへのニーズが高まっている。Siemens Logistics社は、高度なデジタル技術によるソフトウェア開発を強みとし、世界の主要空港へのシステム導入実績を有している。Vanderlande社は今回の株式取得により、顧客基盤の拡大に加え、Siemens Logistics社の技術力を生かした、さらなる高付加価値製品・サービスの提供を目指す。
●今回の株式取得概要
Vanderlande社が、Siemens社からSiemens Logistics社および同関連会社の発行済株式100%を300百万ユーロで取得。なお、今回の株式取得の実行には、独占禁止法当局等による承認が必要となり、2025年内の完了を予定している。