鴻池運輸㈱は10月17日、インドのグループ会社で、鉄道によるコンテナ輸送事業(Container Train Operator:CTO※1)、自動車輸送事業(Automobile Freight Train Operator:AFTO※2)を提供するJoshi Konoike Transport & Infrastructure Pvt. Ltd.(JKTI※3)が、2024年11月より新たに鉄道コンテナ輸送用車両9編成を順次投入し、経済成長著しいインドの鉄道輸送の需要を取り込むためCTOを拡大すると発表した。

JKTIの鉄道コンテナ輸送車両

※1:鴻池運輸 Web サイト「インドのCTO紹介」
https://www.konoike.net/solution/detail/20230809193427.html

※2:鴻池運輸 Web サイト「インドのAFTO紹介」
https://www.konoike.net/solution/detail/20230809194002.html

※3:鴻池運輸 Web サイト「JKTI紹介」
https://www.konoike.net/company/group/india/joshi-konoike-transport-and-infrastructure

JKTIは、インドで日系物流企業として初めて本格参入したCTOを2017年3月から運行を開始し、現在は西インドの主要3港 (ナバシェバ港・ピパバブ港・ムンドラ港) とデリー首都圏近郊のパートナー運営のICD(※4)ファリダバッドを結ぶ区間でサービスを提供している。

従前の車両4編成から今回9編成追加により全13編成となることで、車両数は180両(45両/編成)から585両へと約3倍、インド国内CTO業界での車両保有数は7位となる。これを機に、既存ルートのサービスの強化を行うほか、新ルートをインド全土へと順次拡げていく計画としている。

鉄道は一度に大量の貨物輸送が可能なため、経済成長著しいインドにおける鉄道輸送の需要は増加している。加えて、CO2排出量大幅削減が可能で環境負荷が少ないため、2070年までにネットゼロ達成の目標を掲げるインドでは、環境面からの鉄道輸送の需要も高まっている。また、貨物専用鉄道が整備されたことにより、トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトの加速が大いに期待されている。

※4:インド政府から認定を受けた特別施設であり、鉄道輸送を利用した海上コンテナ貨物は必ずICDを通過しなければならない。貨物の受け渡しはもちろん、輸出入通関やコンテナの保管、貨物の積み込み・取り出しなど様々な作業をICDで行う