パナソニック コネクト㈱は8月2日、同社の100%子会社でサプライチェーンデジタル変革のリーディングソリューションプロバイダーである米国Blue Yonderが、米国時間8月1日に、One Network Enterprises(One Network)を約8億3,900万ドル(約1,280億円※)で買収完了したと発表した。
今回の買収により、Blue Yonderの顧客は在庫状況から原材料および完成品の動きに至るまでサプライチェーンの上流および下流のすべての取引先企業とリアルタイムで連携し、データの共有が可能になる。
※2024年3月29日プレスリリース https://news.panasonic.com/jp/press/jn240329-4 発表時の想定ドル建て金額は同額だが、2024年7月31日現在の換算レート:USD=153円での標記。
サプライチェーンの不確実性や混乱が増す中、小売業者、製造業者および輸送業者は、より正確で部門横断的な意思決定を行い、受注計画から納入までの時間を最短化することが重要になっている。そのためには、複数企業間でのデータ(在庫、キャパシティ、リソース等)の透明性を確保し、計画と実行を統合、タイムラグのあるバッチ情報に頼るのではなく、ネットワーク全体でリアルタイム情報を活用し、ビジネスを行う必要がある。
Blue YonderはOne Networkのテクノロジーを加えることで、顧客に対して、複数企業およびマルチティア(多階層)のネットワークエコシステム、人工知能(AI)搭載のサプライチェーンアシスタントによる問題の特定・監視・分析・解決、取引先企業との連携プロセスの簡素化を顧客に提供できるようになる。
●Blue Yonderの顧客が得られる主なメリット
○多階層にわたるリアルタイムの可視性により、増大する不確実性や変動に対処。リスクを予測、シナリオを評価し、最も必要なところに即座にリソースを振り分けることで、ビジネスとサステナビリティに最大の効果
○キャパシティや在庫、労働力、輸送業者などのリソースを最適化することで、顧客により良いサービスを提供、新たな市場機会をもたらし、収益の拡大を加速
○15万社以上の取引先企業からなるグローバルネットワーク全体で、サプライチェーンのコラボレーションおよびオーケストレーションをリアルタイムに行うことで、計画を確実に実行させ、それにより重要なKPIを最適化
One Networkは、2023年10月以降、Blue Yonderが買収した3社目の企業で、2023年11月のDoddle社と2024年2月のflexis AG社に続くもの。それらの取引は総額およそ10億ドル(1,530億円※)に相当する。
※2024年7月31日現在の換算レート:USD=153円での標記。
●One Network Enterprises(One Network)について
会社名:One Network Enterprises Inc.
本社所在地:米国テキサス州ダラス市
事業内容:デジタルサプライチェーンネットワーク及び関連サービスの提供
売上高:約8,400万USD(2023年実績)
従業員数:約700名
One Networkは、インテリジェントコントロールタワーとデジタルサプライチェーンネットワークの世界的リーディングプロバイダー。同社のソリューションは、サプライチェーンマネージャーと経営陣に、原材料からラストマイルの配送まで、1つのデータモデルと信頼できる単一のデータソースに基づいて、End to Endの可視性とコントロールを提供する。One Networkの機械学習とインテリジェントエージェント技術であるNEOにより、需要と可能な供給をリアルタイムでマッチングし、入庫サプライの最適化、出庫オーダーの遂行、そして物流にわたるシームレスな計画と実行を実現する。可能な限り低いコストで最高のサービスレベルと製品品質を提供することで、顧客のビジネスに貢献する。
https://www.onenetwork.com/