NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は7月5日、グループ会社のNXベトナム(有)がハノイとホーチミン間を繋ぐ、ベトナム南北を縦断する鉄道輸送サービスを6月21日から開始したことを明らかにした。
●サービス開発の背景
近年、ベトナム経済は目覚ましい成長を遂げており、製造業や小売業など様々な産業で物流ニーズが急増している。特に南北を結ぶ物流網は、製造拠点と消費地を結ぶ重要なルートとして、需要が高まっている。これに伴い、ベトナムの道路交通は深刻な渋滞が慢性化しており、トラック輸送は時間とコストの負担が大きくなっている。また、ベトナムでは2022年から新しい環境保護法が施行され、今まで以上に環境負荷低減に向けた取り組みが求められている。
NXベトナムはそうした課題を解決し、顧客の物流ニーズに応えるため、ベトナムの南北ハノイーホーチミン間の約1,700kmを約48時間(※1)で繋ぐ鉄道輸送サービスを開始した。鉄道輸送は大量輸送が可能で、CO2排出量もトラック輸送に比べて大幅に少なく環境負荷低減にも貢献する。
●鉄道輸送サービス概要
路線:ハノイーホーチミン間(約1,700km)
輸送頻度:毎日(月曜日を除く)
輸送時間:約48時間(ハノイYen Vien駅・ホーチミンSong Than駅の鉄道駅区間)
CO2排出量:トラック輸送の約1/5(※2)
●サービスの特徴
安定した輸送品質:渋滞の影響を受けにくいため、サプライチェーンの安定化に貢献する。
高い輸送頻度:月曜日を除き、毎日運航するDailyサービス。
物流効率の向上:大量輸送が可能になるため、物流の効率化が図れる。
環境負荷の低減:CO2排出量を削減し、顧客のサステナビリティ経営を推進する。
※1:ハノイYen Vien駅・ホーチミンSong Than駅の鉄道駅区間の輸送時間となる。Door-Door間の輸送については、集荷・配達時における輸送時間が発生する。
※2:ハノイーホーチミン間を輸送した場合のCO2排出量をNX-GREEN Calculator(CO2 Calculation Tool)にて算出
https://www.nipponexpress.com/service/transportation/solutions/it/nx-green.html