フェデックス コーポレーション傘下のフェデックス エクスプレスは5月、主要市場のインドおよび周辺地域において、成長段階にあるデジタルスタートアップ企業の育成と協力を促すため、フェデックス イノベーション ラボ(FIL)を設立した。

FILはスタートアップ企業とのパートナーシップにおいて初期段階で投資を行い、フェデックスのネットワーク、リソース、グローバルな顧客基盤を通じて、業務上の実行力強化と市場投入までのスピードの短縮に貢献する。それらの提携はフェデックスが今日のサプライチェーンに対するニーズに対応してオペレーションやサービスを継続的に進化させる中で、フェデックスが持つ高度なデジタル機能をグローバルに提供する一助となる。

FILの最初の投資先となったMad Street Den社は、法人向けAIソリューションを牽引するコンピュータービジョンおよび人工知能(AI)の企業。同社のAIプラットフォームは、マーケティングやプロダクト、テクノロジー分野で効率を改善、あるいは最適化することを可能にする。同社の製品は小業、ヘルスケア、金融、メディア・エンターテインメント、教育等の様々な業界に活用されている。

FILはスマートロジスティクスの実現に向けさらなるコラボレーションを模索している。インドはグローバル・イノベーション・インデックス1によるランキングが上昇している点や、成長段階のデジタルロジスティクス企業が多く存在し、その繋がりからフェデックスがパートナー企業の有意義なポートフォリオを構築できる点等から、FILにとって重要な市場としている。