㈱ギークプラス(Geek+)は11月1日、同社製PopPickソリューションが、デュッセルドルフ(ドイツ)で今年最高の産業用ロボットの1つとして、「European Product Design Award(ヨーロピアン・プロダクト・デザイン・アワード)」からプロダクトデザイン賞を受賞した。

European Product Design Award

同アワードは、才能ある国際的なプロダクトデザイナーの努力を称えるために創設されたデザイン・コンペティション。世界中から寄せられた何千ものデザインプロジェクトは、審査員による吟味と評価に基づき、最も美しく、機能的で、革新的な製品が選ばれる。

ギークプラスプロダクトチームの作り出すPopPickの高い機能性とロボットデザインの美しさが受賞の要因となったとしている。

2022年初頭に発売された(日本では今秋発売)PopPickは、すでにアジアと米国の倉庫で稼働開始。同システムは、倉庫の保管場所からラックをオペレーターのいるPopPickワークステーションまで運ぶピッキングロボットで構成され、クレーンがコンテナをオペレーターの目の前に出し入れする構造。同システムは、ピッキング速度を1時間あたり最大650コンテナまで上げ、倉庫の保管密度を従来の棚搬送と比較して、最大50%向上させ、作業生産性を2倍にすることを実現した。

PopPickワークステーション

また、PopPick専用ラックは、倉庫の高さを有効活用し、防火シャッター直下を通過できる高さ(3.9m)で稼働が可能。消防区画を跨いでロボットが行き来することで、消防区画ごとでオペレーションを区切らず運用可能。ラックの保管効率はもちろん、AGVのメリットであるコストパフォーマンスと柔軟性をいかした設計となっている。

PopPickワークステーション実機はギークプラス相模原LaaSセンターで見学可能。予約はホームページより要申し込み。
場所:神奈川県相模原市中央区田名3977番1号 SHOPLIST LOGISTICS CENTER

●PopPick動画: https://youtu.be/MfUxCg6ZZh8

同賞はギークプラスが今年獲得した多くの賞の1つ。先日受賞を発表した新型AGVが日本のグッドデザイン賞を受賞。高さ8mのRobo Shuttleがフランス、パリのSITLトレード ショーでInnovation Awardを受賞したことに続いての受賞になった。