人民日報海外版日本月刊は7月19日、6月22日から24日まで第3回関西物流展・第1回物流機器開発展が大阪で開催され、延べ7万人を超える交通運輸、物流、倉庫業界の関係者が来場し、視察、交流を行ったと報じた。

第3回関西物流展・第1回物流機器開発展

同展示会では、丸紅や三井物産、三菱商事など多数の日本企業をはじめ、中国ブランドも参加した。

オレンジの三文字「JEE」は、安徽省合肥市に本社を置くJEEテクノロジー(巨一科技有限公司)のロゴマーク。JEEは2005年に設立され、わずか十数年で国家イノベーション型モデル企業、国家知的所有権優勢企業、国家専精特新(専門化・精密化・特徴化・斬新化)「小巨人」企業となり、AI機器と新エネルギーを用いた自動車の電気駆動システムソリューションで業界をリードする企業へと成長しており、2021年には上海証券取引所の科学技術イノベーションボードに上場した。

今回、JEEを代表して関西物流展に参加したのは、グループ傘下の巨一動力系統有限公司の日本支社。同社と日本のファブレスEVメーカー、フォロフライとの共同ブースは、見学、質問する来場者に終始取り囲まれていた。物流展の2日目である6月23日、フォロフライは新型の「EV F1 TRUCK」を正式に発表。これは最大積載量1トンの小型屋根なし電動トラックで、日本の物流に必要な「ラストワンマイル」(目的地までの最終区間)を埋める製品としてリリースした。

京都大学国際科学イノベーション棟で誕生した新しいEV企業のフォロフライは、巨一動力の研究開発力に白羽の矢を立て、水平分業式で提携に合意、研究開発から量産までの期間を短縮し、コスト削減を可能にしている。2021年11月、巨一動力とフォロフライは、「EV F1 VAN」に使用するバッテリ交換設備の共同開発を発表した。「EV F1 VAN」はフォロフライが販売する積載量1トンクラスの電動商用バンで、2人乗り、EVとしては低価格の380万円である。

日本の5大商社の1つで164年の歴史を持つ丸紅㈱は、バッテリ交換式ビジネスに着目している。フォロフライとの協業を通じ、設備の製造に関する巨一動力の技術力に目をつけ、巨一動力日本支社とフォロフライを通じてバッテリー交換設備開発プロジェクトを検討している。同時に、丸紅は「EV VAN」シリーズの成長ポテンシャルを高く評価し、フォロフライと提携して同シリーズの販売、普及を後押ししたい構えだ。