NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は6月30日、グループ会社のNXアメリカ㈱が米国・カナダからアジア向けに、メキシコを経由する新たなBCP対応複合輸送サービス「US EXPORT SERVICE Via MEXICO(略称:U.S.E.ME)」を開始した。
●サービス開発の背景
北米西岸の港湾混雑に起因して、本船スケジュールの変更や遅延が発生し、新たなスペース確保が難しいことに加え、積み替えする鉄道ターミナルの混雑や、トレーラーのドライバーが不足する等、物流に大きな影響が出ている。また、北米西岸労使交渉による港湾ストライキ発生のリスクも懸念され、先行き不透明な状態が続いている。
NXアメリカは、顧客のサプライチェーンを維持するためのBCP対応サービスとして、米国西海岸の港湾混雑を回避し、スペースを確保しやすいメキシコを経由した新たな複合輸送サービス「U.S.E.ME」を開発した。安定したリードタイムで確実な輸送を提供するほか、メキシコで唯一自社運営倉庫を有する日系企業の強みを生かし、NXグループによる高品質な一貫輸送サービスを提供する。
●サービス概要
サービス名:「US EXPORT SERVICE Via MEXICO」(略称:U.S.E.ME)
北米(米国・カナダ)の各地から陸路でメキシコのサンルイスポトシの自社倉庫までトレーラーで輸送し、コンテナへ積み替え、メキシコのマンサニージョ港から日本含む、アジア各国の港まで海上輸送するBCP対応、複合一貫輸送サービス。
特徴
①安定したリードタイム:米国西海岸の港湾混雑を回避し、安定したリードタイムによる輸送サービスの提供が可能。
リードタイム(例):シカゴから横浜港まで37日程度
→現状同ルートを西海岸経由(鉄道&陸送)で輸送した場合、40日~60日程度のリードタイム※となる。※2022年6月現在、同社輸送実績に基づく。
②NXグループによる高品質な一貫輸送:NXメキシコがHouse Waybillを発行し、発地から着地まで一貫して輸送責任を明確化することで顧客に安心のサービスを提供する。
③柔軟な集荷対応:米国・カナダの主要各都市から、顧客の指定日に応じた集荷対応が可能。
※主な集荷対象エリア:トロント、ミネアポリス、シカゴ、インディアナポリス、デトロイト、コロンバス、シンシナティ、ナッシュビル、アトランタ、ヒューストン等