フェデックス コーポレーションの子会社のフェデックス エクスプレスは2月21日、オープンなSaaS型ECプラットフォームを提供するBigCommerce(ビッグコマース)との新たな連携を発表した。

両社のアライアンス・プログラムに登録したビッグコマース利用者は、強化された輸送サービスを利用して、顧客にリーズナブルな価格でプレミアムな配送体験を提供できる。

今回の連携のメリットは以下の通り。

競争力の高い料金体系:同プログラムに参加するビッグコマース利用者は、フェデックスの割引価格が適用されるほか、フェデックスの配送サービスをシンプルかつ効率的に利用可能。

配送能力の強化:ビッグコマース利用者は、フェデックス電子取引書類(ETD)や、返送を容易にするソリューション、便利かつ安全に受け取り場所を選択(食料品店や薬局、FedEx Office 店舗)できる留め置きサービス等、多様なEC向け輸送ソリューションを活用することが可能。

今回の戦略的提携の背景には、アジア太平洋、中東そしてアフリカ地域におけるパンデミックを契機としたECの飛躍的な拡大がある。アジア太平洋地域単独だけでもECの売上高は2025年までに約倍増し、2兆ドルに達すると見込まれている。

また、中東・アフリカ地域におけるオンラインによる売上も2022年末までには500億ドルを突破するとされている。

ECの売上が急増する中、EC事業者は世界中の顧客に商品を迅速かつ費用対効果の高い方法で届ける必要に迫られている。ビッグコマースが世界の消費者を対象に実施した調査によると、回答者の77%が「配送オプションが満足いくものでなければ、ECでの購入を諦めることを検討する」と回答している。

フェデックスは中小企業がECの拡大による成長の機会を捉えるための支援に重点を置いている。最近では、競争力の高い輸送サービスと送料を合わせた、新たなEC向け指定日配送の国際輸送サービスであるフェデックスインターナショナル・コネクト・プラス(FICP)の提供を開始し、越境ECに向けたサービスを強化している。

また、ビッグコマースは新規の利用者に対して、最初の2か月間無料サービスを提供している。

●BigCommerceについて
SaaS型ECプラットフォーム分野におけるリーディング・カンパニー。オンラインビジネスを構築、革新、拡大できるようにあらゆる規模のEC事業者を支援している。ビッグコマースシンプルで使い勝手の良い、洗練されたエンタープライズグレードの機能性とカスタマイズ、パフォーマンスを提供している。

世界150か国と多業種にわたり、数万におよぶB2BおよびB2C企業(ベン&ジェリーズ、モルトンブラウン、S.C.ジョンソン、スカルキャンディ、ソニー、ボーダーフォン等)が、ビッグコマースを利用して魅力的なオンラインストアを構築している。同社の本社は米国オースティンで、ロンドン、キエフ、サンフランシスコ、シドニーに拠点がある。