ヤマト運輸㈱は6月17日、岡山県に、ヤマトグループのロジスティクス機能と全国の物流拠点への仕分け・輸配送機能が一体となった、統合型ビジネスソリューション拠点を同日に開設し、順次稼働を開始すると発表した。中国・四国地方と関西地方、九州地方を結び、西日本の主要都市への結節点に位置する利便性を生かし、顧客のサプライチェーン全体の最適化と事業戦略に貢献することで、法人向けビジネスのさらなる拡大を目指す。

岡山県に開設された、グループ中国・四国地方最大の統合型ビジネスソリューション拠点

●拠点の特長
在庫管理や流通加工をはじめとしたロジスティクスと全国のヤマトグループの物流拠点への仕分け・輸配送を同一施設内で行う。ヤマトグループの輸配送ネットワーク上にある同拠点を顧客の在庫保管・流通加工・出荷拠点として活用してもらうことで、拠点間で需要に応じた在庫の補充・移動をスピーディーに行うことができ、在庫の最適化に貢献する。また、在庫保管倉庫から輸配送拠点までの輸送や荷物の積み替え作業がなくなるため、輸送品質の向上、温室効果ガス排出量削減に貢献する。

同拠点は、山陽自動車道および瀬戸中央自動車道・早島ICから約1.9㎞に位置し、中国・四国地方全域の広域輸送拠点や、関西地方と九州地方の中継拠点として利便性が高いエリアであり、今後も製造業をはじめとする企業の進出や産業の活性化が見込まれている。地理的優位性を生かし、多様な事業形態や経営課題に応じた最適なロジスティクスソリューションを提供する。

1.事業形態に応じたロジスティクスソリューション
①受注時間延長とリードタイム短縮(EC・通販事業者向け)
全国の輸配送ネットワークと直結した同拠点に在庫を保管することで、翌日配送分の受注時間延長や商品到着までのリードタイム短縮が可能となり、販売機会のさらなる拡大を実現する。

②分散倉庫の集約による物流効率化(小売・卸売事業者向け)
中国・四国地方で分散していた在庫を本拠点に集約し、保管から店舗別仕分け・配送までを同一施設内で完結させることで、作業負担の軽減と在庫の偏在を解消する。

③製造工程を支援する「JIT納品」(BtoB製造業事業者向け)
国内外のサプライヤーからの納品を取りまとめ、瀬戸内海沿岸の工業地帯の工場へ必要な時に必要な分だけ届ける「JIT(Just-In-Time)納品」により、製造工程の効率化と在庫の最適化を支援する。

2.東西2拠点運用とBCP対応を実現
東日本エリアの拠点との「東西2拠点運用」により同拠点へ在庫を分散することで、長距離トラック輸送を削減し、全国規模での在庫適正化や納品リードタイムの短縮が可能となる。災害発生時には両拠点が相互にバックアップする体制を構築し、在庫供給リスクを軽減する等、法人顧客のBCP対応を強力に支援する。

3.各階に着車可能なランプウェイ型施設
近隣エリアでは希少な「各階に着車可能なランプウェイ」を採用した。昇降機(エレベータ)を利用する倉庫と比較して車両の荷待ち時間を大幅に削減し、スムーズな入出荷作業とドライバーの拘束時間短縮を実現する。また、倉庫内での不要な荷役回数を減らすことで、商品の破損リスク低減と、入出荷スピードの高速化を両立する。さらに、庫内には空調設備や大型シーリングファンを設置し、従業員が快適に働ける労働環境を提供している。

●拠点概要
延床面積:3万8,389.43㎡(11,612.80坪)
所在地:岡山県都窪郡早島町早島字畑岡4634-1
主要設備:従業員用休憩室、着車バース90台、従業員用駐車場約400台分、空調設備、大型シーリングファン、荷物用エレベータ(5t対応)