NIPPON EXPRESSホールディング㈱のグループ会社である日本通運㈱は8月6日、愛知県豊川市に新たな物流拠点「NX豊川ロジスティクスセンター」を新設し、7月30日に竣工式を執り行ったと発表した。


愛知県豊川市を含む東三河エリアは、自動車産業をはじめとする多様な産業が集積し、中部国際空港や名古屋港へのアクセスにも優れた地理的条件を有しているものの、市街化調整区域が多く、大型のマルチテナント倉庫が不足していることから、保管スペースの確保が大きな課題となっていた。このような状況を受け、日本通運は地域の物流ニーズに応えるため、新倉庫を設立した。
今回新設した「NX豊川ロジスティクスセンター」は、延床面積1万2,976㎡、鉄骨造4階建て(倉庫3層)の施設で、東名高速道路豊川ICに近く、交通アクセスに優れた場所に立地している。空調設備やバンニング機能を備え、多様化する顧客のニーズに柔軟に対応可能。
また、2026年中に倉庫屋上に太陽光パネルを設置予定。発電した電気を倉庫内で活用することで、環境負荷の軽減と事業継続計画(BCP)対策にも積極的に取り組み、持続可能な物流サービスの提供とともに、災害時にも安定した事業運営を実現する。なお、同施設は効率的で環境負荷の小さい物流を実現する施設として、7月9日付で国土交通省中部運輸局より「物流総合効率化法(※)」に基づく認定を取得しており、税制特例を活用したコスト削減を図っていくとしている。
●倉庫概要
倉庫名称:NX豊川ロジスティクスセンター
所在地:愛知県豊川市本野ヶ原2丁目88番、89番
延床面積:12,976.96㎡
構造:鉄骨造4階建て(倉庫3層)
営業開始日:2025年8月1日
※産業の国際競争力の強化、消費者の需要の高度化・多様化に伴う貨物の小口化・多頻度化等への対応、環境負荷の低減流通業務に必要な労働力の確保を目的として、2者以上が連携して、流通業務の総合化(輸送、保管、荷さばき及び流通加工を一体的に行うこと)および効率化(輸送の合理化)を図る事業であって、環境負荷の低減及び省力化に資するもの(流通業務総合効率化事業)を国土交通省が認定し、認定された事業に対して支援を行うもの

