ダイセーエブリー二十四㈱は6月30日、関東における物流ネットワークの再構築と強化を目的として、茨城県五霞町に新たな物流拠点「五霞ハブセンター」を開設すると発表した。同施設は2025年8月5日に稼働を予定しており、開所式は7月30日に執り行う予定。
同施設はこれまでの「幸手ハブセンター」と「埼玉ハブセンター」の機能を統合・集約したもので、物流オペレーションの効率化とサービス品質の向上を図り、今後の関東展開の起点として、同社の事業成長を支える重要拠点となる。

同社では、関東一円の安定供給を支えるため、圏央道を中心とした自社便と共同配送のネットワークを拡充している。同施設はこの構想の中核を担い、圏央道内側での配送効率化に加え、圏央道の外側もカバー範囲に含めることで、関東だけではなく甲信越エリアまでを視野に入れた広域物流体制を確立する。
この取り組みにより、関東における新たな拠点展開を本格化させるほか、サプライチェーン全体の最適化と顧客サービスの強化を目指す。
●施設の特長:環境・災害対応のハイブリッドモデル
①サステナブルな次世代物流センター
フロン類の規制が国際的に強化される動きに対応し、同施設では、冷凍冷蔵機器に地球温暖化係数の低い自然冷媒(CO2)を採用している。さらに、屋上には太陽光パネルを設置し、省エネと環境負荷低減を両立する仕組みを構築した。
②BCP(事業継続計画)を支える災害対応力
災害時でも物流を止めない体制を構築するため、同施設には最大20時間給電可能な非常用発電設備と大容量のインタンク式燃料設備を備えている。これにより、停電・災害時でも自社オペレーションを維持し、食品の安定供給を実現する。
●施設概要
施設名称:五霞ハブセンター
所在地:茨城県猿島郡五霞町幸主630番(※正式な住所は7月末決定予定)
稼働開始日:2025年8月5日
構造:地上2階建て S造(鉄骨)
専有面積:1万8,891.12㎡(約5,714坪)
倉庫面積:4,749.99㎡(約1436坪 ※冷蔵:813坪、冷凍:448坪、定温:100坪、事務所75坪)
バース数:21基

