アマゾンジャパン(合)は7月1日、注文客がより便利に買い物を楽しめるため、迅速な配送を実現する新たな施策を発表した。
アマゾンの配送拠点「デリバリーステーション(DS)」を日本全国6か所に新たに開設し、商品の保管・梱包を担う物流拠点「フルフィルメントセンター(FC)」の一部機能とDSの機能を担い、当日配送を提供するための新拠点を16か所で展開する。また、夜間に注文した商品を翌朝に受け取ることができる配送オプションの対象地域を2025年中に順次拡大する。
●配送拠点の強化
アマゾンのDSは、注文客から注文された商品を全国のFCから集約し、周辺地域の注文客の玄関先まで届けるアマゾンのラストワンマイルの起点となる場所。今回新設される6拠点のうち、石川県では初めての開設となる。岡山県に開設されるDSでは、従来の拠点に比べて、温室効果ガスの削減につながる様々な技術を導入し、オペレーションの脱炭素化を強化している。主に、太陽光パネルの設置、高窓による自然採光の導入、人感センサ付きの照明、電気自動車専用の充電施設、断熱性の高い壁の取り入れや水使用量削減につながる雨水再利用タンク等を活用し、省エネを推進するほか、再生可能エネルギーの利用を進めている。
また、アマゾンは、注文客に商品をより迅速に届けるため、FCとDS両方の機能（商品の入荷、保管、梱包、仕分け、配送）を兼ね備えた当日配送専用の拠点も今年16拠点開設する。入荷から出荷までのオペレーションを簡略化することにより、最大で数万点の商品の当日配送をより多くの注文客に提供することが可能になる。
●当日配送に対応するストア
毎日の生活に必要な食品・飲料・日用品等の幅広いカテゴリーから、数万点の商品を最短6時間(※1)で配送するエリア限定の「エクスプレスマート」は、新しい拠点から関東近郊の注文客に届けているストア。これにより、対象エリアを配送先に登録されているAmazon.co.jpの全注文客は、日用品の買い物を今まで以上に便利に、迅速に行うことができるようになった。「エクスプレスマート」等の、注文客の毎日の生活に必要な商品の買い物を便利で迅速な配送により提供するストアは様々な国で展開されている。5月5日、シンガポールで提供を開始した「Everyday Essentials」ストアは、豊富な必需品を含む10万点以上の商品を対象とし、当日配送を含む注文客の多様なニーズに対応する配送を実現している。
●当日配送/翌日配送の拡大
アマゾンは、注文客の利便性向上に向けた取り組みの一環として、受注してから翌日までに届ける配送の対象地域を拡大する。午後11時59分までの注文を翌日に届ける配送オプションは、2025年中に全国に順次拡大し、スピード配送をより多くの地域で利用可能となる予定。また、一部地域では午後1時頃までに注文された商品を当日の夜間帯に届ける配送オプションも拡大していくとしている。
アマゾンジャパン ジャパン オペレーション 代表の島谷恒平氏は次のように述べている。
「アマゾンは、お客様にお求めやすい価格で幅広い商品と利便性の高いお買い物体験を提供するために、より商品を迅速にお届けできるよう取り組んでいます。今回の配送拠点の強化、柔軟な配送時間を実現するサービスの拡大により、お客様の生活をさらに豊かで便利なものへと変革できると考えています。アマゾンは、今後も地球上で最もお客様を大切にする企業を目指し、お客様に喜ばれる価値あるソリューションやサービスを創造していきます」
●配送拠点［名称(仮称)／都道府県／開設予定時期］
▽岡山南デリバリーステーション／岡山県／4月
▽千葉柏デリバリーステーション／千葉県／4月
▽福岡北九州デリバリーステーション／福岡県／5月
▽北海道北広島デリバリーステーション／北海道／8月
▽東京江東2デリバリーステーション／東京都／9月
▽石川野々市デリバリーステーション／石川県／9月
