山九㈱は10月1日、三重県三重郡菰野町に「北勢第3物流センター」を開設した。

北勢第3物流センター

同センターは1,000㎡×4棟の危険物倉庫で構成され、消防法危険物第4類の貨物に対応。すでに同地域には危険物を主に取り扱う物流センターを2か所構えており、3か所合計で敷地面積約4万㎡、12棟の危険物倉庫を有する大規模危険物倉庫群となるほか、隣接する既存倉庫では危険品の流通加工機能も備えており、今回の新設を機にそれらのサービスを推進していく予定。

貨種はリチウムイオンバッテリー等の製品から、医療や半導体等に使用される中間財や原料等の高機能製品を主に取り扱う予定で、今後は毒劇物取り扱い許可を取得予定で、保税蔵置場の許可も申請予定としている。

倉庫外観
倉庫内観
倉庫内観
左:北勢第3物流センター
右:北勢第1物流センター
倉庫内観
事務所棟

同社は2023年5月、大阪に関西最大級の危険物倉庫(約1,000㎡×8棟)を開設したほか、今年は姫路でも危険物倉庫を拡張した。今回の三重県における増設により、関東、中部、関西、九州を網羅する形で、全国13か所の自社拠点において総延床面積約2万7,800㎡の危険物倉庫を運営する体制となる。危険物倉庫に対するニーズはここ数年高い状態にあるものの、供給量不足が続いており、同センターがサプライチェーンの課題解決に貢献できるとしている。

●施設概要
名称:北勢第3物流センター
住所:三重県三重郡菰野町大字永井字北西川原3080番17
開設時期:2024年10月1日
敷地面積:1万879 ㎡(事務所棟1棟)
倉庫面積:約4,000㎡(1,000㎡×4棟)
対応危険物:消防法第4類、毒劇物(予定)
機能:保税機能(予定)、コンテナバンニング機能
アクセス:東名阪自動車道四日市東ICより10km、第二名神菰野ICより7km
設計・施工:三和建設㈱