NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は9月5日、グループ会社の日本通運㈱とNX・TCリース&ファイナンス㈱がエネルギーサービス契約(PPAモデル※)を締結し、静岡県浜松市の日本通運施設「浜松物流センター」において9月20日より太陽光発電設備の運用を開始すると発表した。
2023年11月に稼働開始した浜松物流センターは、高度なセキュリティエリアを備えており、厳重な管理が求められる電子機器の保管・検品をはじめ、キッティング作業や流通加工を行うことが可能な施設。
今回、両社で締結したエネルギーサービス契約に基づき、NX・TCリース&ファイナンスが同倉庫の屋根に太陽光パネルを設置して発電を行い、日本通運が発電された電気を使用する運用を開始する。これにより、使用電力単価の低減とCO2排出の削減(20年間の予想CO2削減量2,468トン)、遮熱効果による庫内温度の上昇抑制が期待されている。
今回の取り組みは、太陽光発電設備の施工会社であり、同倉庫のメインユーザーでもあるオムロンフィールドエンジニアリング㈱との協業プロジェクトと連動したもの。プロジェクトに基づき、同倉庫では画像認証カメラやロータリーラック、電動パレットラック等の自動化・省人化設備を運用している。今回の取り組みで発電した電気は拠点内の施設と各設備へ供給することで、物流合理化による顧客提供価値の向上、コストの削減、CO2の削減を同時に実現することを目指している。
※Power Purchase Agreement(電力購入契約)。発電事業者(および小売電気事業者)と電力の使用者との間でおこなわれる、主に再生可能エネルギーを発電するための電力契約