センコーグループホールディングス㈱(センコーGHD)は7月26日、傘下のセンコー㈱が「京葉PDセンター」(千葉県市原市)に太陽光パネルと蓄電池を設置し、再生可能エネルギーを最大限活用する太陽光自家消費PPAモデル(※1)を6月28日から開始していることを明らかにした。センコーでの蓄電池活用は初の取り組みとしている。
今回、屋根に設置した太陽光発電では、京葉PDセンターの日中の稼働時間帯において、必要な総電力の約50%を賄うことができるほか、早朝や休日など稼働しない時間帯や発電量が多い時期等、施設で使いきれない余剰電力量を併設した産業用蓄電池に貯め、電力使用量に応じて放電を行うことが可能になる。
また、クール・ネット東京(東京都地球温暖化防止活動推進センター)が公募する「地産地消型再エネ増強プロジェクト」に採択される条件として、屋上に設置した太陽光パネルで発電した電力の環境価値(※2)について、PPA事業会社を仲介して3分の1は京葉PDセンターで使用する倉庫や事務所の電力に充当し、残りの3分の2については潮見SIFビル(東京都江東区)で使用する事務所やEV社用車の電力に充当することで補助金を活用している。
●設備概要
・太陽光パネル(649.920kW)、蓄電池システム(193.5kWh)
※1:太陽光自家消費PPAモデル:施設所有者が無償提供する屋根等のスペースに、発電設備の所有・管理を行う会社(PPA事業者)が設置した設備で発電した電力を施設所有者へ有償提供すること
※2:再生可能エネルギーによる電気のうち、「電気や熱そのものの価値」の他にある、二酸化炭素を排出しないという付加価値