センコーグループホールディングス㈱(センコーGHD)は、同社傘下のセンコー㈱が、イオングローバルSCM㈱が大型物流施設「T-LOGI 福岡アイランドシティ」内に開設した常温・低温複合型センター「イオン福岡XD」の構内作業、配送業務等を受託し、7月24日から業務を開始した。
●新物流拠点の特徴
新センターは常温商品のDC(保管型)およびTC(通過型)の物流機能に加え、冷蔵設備を実装しているため、低温商品のTC(通過型)物流にも対応可能。福岡市内から北九州地域のイオングループ各店舗への商品供給を行い、常温・低温商品を同一センターで取り扱える強みを生かした配送車両の積載率・回転率の最大化を図る。
新センター内には、自動仕分け機・自動倉庫といった大型マテハン機器を設けると共に、多くの新規省人化機器を導入し、作業効率の向上を図っている。
●新センターに導入した省人化設備
①【国内初】AI遠隔機能を搭載し、遠隔AGFと連携運用を行うデパレアームロボット
②パレット自動倉庫連動デパレアームロボット
③パレットtoコンベヤとパレットtoカート積みを1台で対応するデパレアームロボット
④カートナンバーとケースラベルナンバーを自動で紐づけを行うカメラシステム
⑤カート及びハンドリフトの両方を牽引し、磁気テープを使用しない次世代型AGV
●環境への取り組み
センコーはカーボンニュートラルな社会の実現に向け、様々なCO2排出量削減施策を推進しており、その一環として先進環境トラック(天然ガストラックやEV車)の導入を進めてきたが、今回、CO2が一切排出されない低温車仕様のFCEV車※を2台導入し、さらなる環境負荷の低減にも注力していくとしている。
※FCEV (Fuel Cell Electric Vehicle)車:燃料電池小型トラック
●今後の展望
センコーは、これまで小売業様の常温物流を軸に物流センター事業の展開を進めてきたが、今後はこれまで常温物流で培ってきた経験とノウハウを活かし、低温物流市場に対して積極的に物流サービスを提供、三温度帯物流事業の拡大ならびに強化をセンコーグループ全体で進めていくとしている。
●施設概要
名称:イオン福岡XD(福岡アイランドシティ営業所)
所在地:福岡県福岡市東区みなと香椎四丁目1番1号 T-LOGI 福岡アイランドシティ1・2階
建物構造:RC/S造 地上6階建て
延床面積:4万1,335.80㎡(賃借部分)
設備:仕分けソータ、パレット自動倉庫、垂直搬送機、次世代デパレロボット、次世代AGV、DAS、常温トラックバース74台、ドッグシェルター25台