サッポロホールディングス㈱は7月12日、グループ企業のサッポログループ物流㈱が、持続可能な物流体制の維持や構築に向けてサッポロビール千葉工場に隣接した京葉湾岸物流センターを新設すると発表した。

これに伴い、現在、ワインや洋酒等を保管、出荷作業している京葉物流センターでの全業務を新しい京葉湾岸物流センターへ移管し、8月19日から出荷を開始する。

これまでワインや洋酒なDの製品とビール製品を積み込む際、京葉物流センターとビール工場との2つの拠点から積み込みを行い、どちらの拠点でも出荷準備作業等が生じていた。新センターでは、隣接しているサッポロビール千葉工場との間に連結動線を確保し、出荷機能を集約させることにより、1つの拠点での出荷が可能となる。これによりトラックドライバーの運行時間や倉庫作業員を含めた出荷付帯業務を年間約2万時間削減し(※1)、年間CO2排出量約116t(※2)の削減を見込んでいる。

さらにレイアウトを工夫することで保管効率を高め、外部倉庫に保管していた製品や資材を新センターに集約するほか、主に手作業で行うワイン検品やギフト加工の作業効率を高めることで身体への負担を軽減し、高齢者や女性にとってもより働きやすい環境を整備する。今後は倉庫内の自動化、機械化へ向けた基盤作りにも取り組んでいくとした。

※1:京葉物流センターと新センターの運行時間と、2拠点での出荷付帯業務が1拠点になることによる年間の作業削減時間。
※2:京葉物流センターから新センターに移転・移管した際の年間のCO2削減量。

●施設概要
施設名称:サッポロビール㈱ 京葉湾岸物流センター
所在地:千葉県船橋市高瀬町1-2(王子物流社物流センター内)
延床面積:約1万2,000坪(約3万9,600㎡)
出荷開始日:2024年8月19日
主な取扱商品:ワイン、洋酒、和酒、ビール製品資材
ポイント
・ビール工場とワイン、洋酒等の製品の倉庫を隣接させて連結動線を確保し、出荷機能を1拠点に集約。
・保管効率を高め、外部倉庫に保管していた資材や製品を新物流センターにすべて集約。
・ワイン検品やギフト加工作業の負担を軽減。