㈱Mujinは6月19日、世界有数のものづくり産業集積地である愛知県三河地域における事業拡大に伴い、2024年秋に新拠点として岡崎事業所を開設すると発表した。
約1,600㎡の広さを有する岡崎事業所は、三河地域の顧客へ以下3つの価値を提供する。
①ロボットイノベーションセンター
フレキシブルな工場内物流自動化を叶える通い箱デパレタイズ/パレタイズロボットや、ティーチレスなバラ積みピッキング知能ロボットといった、Mujinにしかない次世代知能ロボットのデモ機を展示する。写真や動画ではなく、実機を直接見学することで、生産現場の課題解決への具体的なイメージを膨らませることが可能としている。
②テストエリア
顧客の現場で使用しているワークを用いたテストが可能。Mujinのテストエリアで事前に実機ロボットを用いて顧客のワークをテストすることで、より安心して導入への意思決定ができるだけではなく、顧客の現場立ち上げ期間を短縮することが可能としている。
③アフターサポート
万が一の故障やメンテナンスに即時対応するためのアフターサポート体制と、早期立ち上げを実現する最短供給体制を実現するため、豊富な予備品在庫を備え、顧客の生産機会損失を防ぐ。
●岡崎事業所開設の背景
昨今、製造業においても慢性的な人手不足に加え、人件費/配送費高騰や技術漏洩防止 等を背景に自動化ニーズが高まる一方で、変種変量生産の常態化により、従来の手法では自動化が思うように進まない実態があるとしている。
これに対して、トヨタグループはこれまで人手で補っていた工場内の物流・搬送工程の自動化にいち早く着手し、MujinのAGV(無人搬送車)を用いた自動化ソリューションを採用したほか、Mujin独自のサポート体制を評価し、ここ数年トヨタグループ内でのMujin自動化ソリューションの導入が広がっているとしている。
直近では、従来の導入実績と深刻化し続ける社会的背景が相まって、トヨタグループ以外の自動車産業を中心とした顧客からの問い合わせも急増していることに加え、製造現場で多く使用される数百種類もの通い箱仕分け作業自動化においても、Mujinの「通い箱デパレタイズ/パレタイズ知能ロボット」の圧倒的な能力が各完成車メーカーより好評で、納入が進んでいるとしている。
そこでMujinは、汎用的な知能ロボットと非固定設備であるAGVを組み合わせた次世代自動化ソリューションで、三河地域の顧客ニーズに迅速に応え、顧客により近い場所で実機を見学・検討できる環境構築とサポート体制の強化を図るため、岡崎事業所の開設に至ったとしている。
●岡崎事業所概要
名称:㈱Mujin Japan 岡崎事業所
所在地:〒444-0007 愛知県岡崎市大平町小欠51
開設日:2024年秋予定