NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は4月17日、ＮＸグループの日本通運㈱が半導体関連産業に対応した「ＮＸ熊本ロジスティクスセンター」の竣工式を同日に行い、稼働を開始したと発表した。
半導体受託生産の世界最大手である台湾TSMC社の半導体製造工場（運営会社JASM：Japan Advanced Semiconductor Manufacturing㈱）の建設決定を皮切りに、熊本県では半導体関連企業の進出が続いている。2月にTSMC熊本工場が完成し、同時に第2工場の建設が発表される等さらなる企業の集積が見込まれるほか、物流需要の増加が予想される。
熊本県益城町で稼働を開始した同センターは最新の物流システムと豊富な経験を持つ日本通運のノウハウを結集し、半導体関連産業等の顧客へ高品質な物流サービスを提供する。倉庫内には空調設備を完備して半導体の保管に最適な温湿度を維持するほか、非常用発電機、セキュリティ設備および太陽光発電設備も設置している。
加えて、2024年2月にJASMを中心とした半導体産業関連業務への営業強化のため新設された「九州半導体事業所」において、顧客のビジネスを専門的にサポートしていくとしている。
●NX熊本ロジスティクスセンター概要
名称：日本通運㈱ ＮＸ熊本ロジスティクスセンター
所在地：熊本県上益城郡益城町平田2561-1（熊本支店 熊本総合物流事業所内）
構造：鉄骨造2階建て
延床面積：8,755㎡（2,648坪）
主要設備：空調（前室：作業用空調25℃±5℃、保管室：20℃-25℃）、非常用発電機（24時間）、録画式監視カメラ（屋外10台、屋内30台）、太陽光発電（倉庫屋根に設置）、避雷設備
