横浜冷凍㈱は2月9日、新施設として大阪府大阪市此花区夢洲に「夢洲第二物流センター」を竣工した。
建設地の夢洲第二物流センターは、2025年に開催される大阪・関西万博が行われる夢洲地区に位置し、同社の既存施設設「夢洲物流センター」に隣接。両センターを合わせると収容能力4万t規模に上る。
同センターのコンセプトは「2024年物流ソリューション」。新施設では初となる同社独自のカーゴナビゲーションシステム、環境配慮型太陽光発電・リチウムイオン蓄電池・自立機能を持たせたパワーコンディショナシステム導入等で、省力化・省人化をはじめ省エネ設備・環境保全・BCP対策強化を図っている。同社はすでに、阪神地区5か所(11万5,000t)の冷蔵倉庫を展開しており、同施設が稼働すると収容能力が合計13万tに上る。
同社の古瀬健児社長は、竣工式において建設に携わった関係者に感謝の意を示し、「夢洲地区は、関西イノベーション国際戦略総合特区として、国に指定された国内屈指のコンテナターミナルを有する国際貿易港で今後、大阪・関西万博や日本初のIR誘致等、まさに現在、国内において一番ホットな地域の1つとして注目されている地区。当社はこの地に、2014年7月当時では経済特区進出第1号事業者として夢洲物流センターを新設し、10年の歳月を経て夢洲第二物流センター竣工に至りました。当社が独自にプログラミングしたカーゴナビゲーションシステムをはじめ、フルスペックの最新鋭設備を導入し、省力化・省人化・BCP対策を講じ、この夢洲地区から文字通り『夢』のある未来型コールドチェーンを実現させるために、社員一丸となって取り組んでまいります」と述べた。
●施設概要
施設名称:夢洲第二物流センター
住所:大阪府大阪市此花区夢洲東1丁目2番12
構造・規模:鉄筋コンクリート造 4階建て
敷地面積:1万7,098㎡(5,172坪)
延床面積:1万2,166㎡(3,665坪)
建築面積:3,266㎡ (988坪)
収容能力:1万5,221t(F級:13,404t C&F級:1,317t C級:500t)
導入設備
・太陽光発電設備(255.0kW)
・カーゴナビゲーション
・EV自動車充電ステーション
・ソーラーアイスパックシステム
・自立機能式パワーコンディショナーシステム(太陽光発電設備)
・リチウムイオン蓄電池(173kWh)によるBCP対策等。