日本GLP㈱は9月1日、埼玉県上尾市で総延床面積約10万5,000㎡の先進的物流施設「GLP上尾」の起工式を執り行った。「GLP上尾」は、2024年3月に竣工を予定しており、投資総額は約230億円。

「GLP上尾」完成イメージ

「GLP上尾」は、横浜ゴム上尾配送センターの跡地に建設され、首都圏中央連絡自動車道
(圏央道)・桶川加納ICより約7.5km、東北自動車道・岩槻ICから約10.5km、首都高速道路・与野ICより約11.0kmの場所に位置し、関東一円から東北エリアまでを網羅できる、物流拠点として優れた立地にある。また、JR高崎線上尾駅から約1.2km(徒歩約15分)、JR 高崎線宮原駅からはバスで約9分と公共交通機関でのアクセスが容易であることに加え、施設周辺には住宅地が広がっていることから雇用確保の点において優位性がある。

また、上尾周辺のエリアでは希少な大型マルチテナント型先進的物流施設で、入居対象の企業としては、DC型(※1)(メーカー、中小3PL等)や EC(医薬品・医療機器、マスターリース会社等)、 TC型 (※2)(配送・運送会社、小売・卸等)を想定し、幅広い業種のニーズに対応する仕様、設計プランを提供する。

●「GLP上尾」の特長
・3つのフロアコンセプトによるハイブリッド型施設
①圏央道沿いの在庫拠点ニーズに対応するDC型(4-5階)
②ECや流通加工ニーズに対応(2-3階)
③ラストワンマイルの拠点ニーズに対応するTC型(1階)
・各階を4分割プランとしており、最小区画面積は約4,000㎡、最大区画面積約9万㎡とし、ニーズに応じてフレキシブルに対応可能
・1-4階は各階アクセスができ、4-5階は二層使いが可能な片車路形式のダブルランプウェイ
・輸配送能力向上をサポートする両面バース
・縦搬送能力を高める垂直搬送機の4-5階への設置
・5階は床荷重を 2t/㎡、有効天井高は一部約7.25mとし、物流オペレーションを高効率化
・施設全体にバイオフィリックデザインを採用し、働く環境の快適性を確保しながら、就労者の生産性向上にも寄与

●「GLP上尾」のサステナビリティについて
BCPの面からは、「GLP上尾」の立地する土地は液状化・洪水・地震のいずれにおいても災害発生リスクが極めて低く(※3)、社会インフラの1つである物流を止めない施設としての活用が期待される。また、環境への配慮として自家消費型の太陽光パネルを設置することを検討しており、入居企業の脱炭素化に向けたサステナブルな取り組みをサポートする。

●施設概要
施設名:「GLP上尾」
所在地:埼玉県上尾市愛宕6丁目1-22
敷地面積:約4万6,000㎡
延床面積:約10万5,000㎡
構造:地上5階建て、免震PC造
着工:2022年9月
竣工:2024年3月(予定)
認証取得:LEEDゴールド認証(予定)、ZEB Ready認証(予定)

※1:ディストリビューションセンター(Distribution Center)の略称で、荷物を入荷して保管し、必要に応じて出荷を行う保管機能を有する物流拠点。
※2:トランスファーセンター(Transfer Center)の略称で、入荷した荷物の積替えを行い、保管せずに出荷を行う出荷機能を有する物流拠点。
※3:上尾市HP「上尾市防災ガイドブックおよび上尾市水害ハザードマップ」
https://www.city.ageo.lg.jp/page/036112060611.html