ホッカンホールディングス(株)(ホッカンHD)の子会社である北海製罐(株)は4月25日、日本ファシリティ・ソリューション(株)、東京センチュリー(株)、京セラ(株)、京セラコミュニケーションシステム(株)(KCCS)の4社と協力し、オンサイトPPA(※)モデルであるエネルギーサービスの取り組みを開始すると発表した。

ホッカンHDは、気候変動への対応に積極的に取り組み、2050年までに「カーボンニュートラル」の実現を目指すほか、GHG(温室効果ガス)排出量削減における2030年目標を設定し、太陽光発電の導入等の自然エネルギーの使用を推進。その目標に向けて、ホッカンHD、北海製罐、JFS、東京センチュリー、京セラ、KCCS の 6 社は電力の脱炭素化に貢献するため、太陽光発電等の再生可能エネルギーの利用拡大を推進している。

今回の取り組みは、JFS、東京センチュリー、京セラ、KCCSの4社が提供する太陽光発電システムを北海製罐明和工場(群馬県邑楽郡)に敷設し、発電した電気を北海製罐が自家消費するオンサイトPPAモデル。これによる年間発電量は約2,039MWh を想定し、年間約1,104 t-CO2相当のGHGを削減できる見込み。各社の役割は、PPA 事業者となる JFS が北海製罐に電力を供給し、東京センチュリーが太陽光発電システムを保有、京セラが太陽光発電システムを供給、KCCSが発電所の建設と保守管理サービスを担う。また、太陽光発電システムには、導入から30年経過後も出力低下率が13%にとどまるなど、長期稼働が担保されている京セラ製を採用しており、長期間にわたり GHG 排出量の削減に貢献する。

サービス提供スキーム図

なお、今回の取り組みは、オンサイトPPAモデル等による太陽光発電設備の導入経費の一部を補助する「ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業(環境省主催の令和2年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金)」に採択されている。

※ Power Purchase Agreement(パワー・パーチェース・アグリーメント:電力購入契約)の略

北海製罐 明和工場
明和工場の完成イメージ図

●事業概要
事業場所:北海製罐 明和工場 群馬県邑楽郡明和町大輪 236
設備概要:太陽光発電システム
想定年間発電量:2,039,090kWh
発電予定期間:2023年1月~2043年1月(20年間)
発電設備:1,959kW