月島機械(株)と三井不動産(株)は3月31日、共同事業として開発を進める千葉県市川市所在の「MFLP市川塩浜Ⅱ」が竣工した。

MFLP市川塩浜Ⅱ外観

●「MFLP市川塩浜Ⅱ」の特徴
特徴(1) 東京都心部への交通アクセスが良い利便性に富んだロケーション
「MFLP市川塩浜Ⅱ」は、首都高湾岸線・千鳥ICから約1.6kmに位置し、東京外郭環状道路・高谷JCTの開通に伴い、都内の主要エリアへの抜群のアクセスを誇るほか、成田空港と羽田空港の中間に位置し、東京港へのアクセスにも優れており、物流施設として優れた立地となっている。

特徴(2) 業界最大級の施設規模と業界トップレベルの施設スペック、立地を生かした独創的な共用空間
「MFLP市川塩浜Ⅱ」は、敷地面積約8万2,600㎡、延床面積約18万3,000㎡、各階のフロアプレートは約4万㎡と業界最大級の施設規模となる。事務所の天井高は全フロア約3.5mを採用、海を一望できる開放的なオフィス空間を実現。倉庫内は空調を一部実装し快適な労働環境を整備した。1Fトラックバースは国際基準(45ftコンテナ車両)対応、免震構造・72 時間対応の非常用発電機等のBCP対策や、車番認証や顔認証による入退館管理等オフィスビル同等のセキュリティ計画とする等、業界トップレベルの施設スペックを実現。このほか、過剰荷積みを事前に防ぐトラックスケール(重量計)を設置するなど、ドライバーにも安心な環境整備にも配慮した。

特徴(3) 周辺地域の生態系保全・グリーンインフラ、脱炭素社会の実現に向けた環境配慮
「MFLP 市川塩浜Ⅱ」では生態系保全をテーマとした「再生緑地(生態系を守る森)」を設置し、雨水を利用した「バードパス(鳥の水飲み場)」、土壌中の微生物による水質改善に寄与する「レインガーデン」等、地域のグリーンインフラを整え、周辺地域に生息する動植物の移動拠点になることを目指す。屋上には、自用の太陽光発電設備(設備容量:約2,000kW、発電量:約200万kWh/年)の設置等により共用部使用電力の100%グリーン化を図る。専有部では、入居テナントの要望に応じて柔軟に利用可能な「グリーン電力提供サービス」を提供、顧客のRE100やESGの課題解決、SDGsの推進をサポートする。

また、館内にはSDGs啓蒙活動の一環として、SDGs対応の取り組みを解説するサインを設置。さらに、「ZEB 認証(Nearly ZEB)」に加え、「CASBEE(Sランク)」、「BELS(5STAR)」、「DBJ Green Building 認証5つ星」と国内最高評価を取得、高断熱外壁や LED照明を採用し大幅な省エネを図るなど、徹底した環境配慮に取り組んでいる。

●施設概要
名称:三井不動産ロジスティクスパーク市川塩浜Ⅱ(MFLP市川塩浜Ⅱ)
所在:千葉県市川市塩浜1-12
敷地面積:8万2,652.23㎡
延床面積:18万3,824㎡
規模・構造:地上4階建て・RC・S造・免震構造
設計者・施工者:鹿島建設(株)
着工:2020年8月25日
竣工:2022年3月31日