センコーグループホールディングス(株)(センコーGHD)は3月15日、「センコー泉南PDセンター」(大阪府泉南市)の竣工式を行った。

新センターはセンコーGHDが建設し、センコー(株)へ貸し出す物流施設賃貸物件の第1号となり、太陽光パネルで発電した電力の自己託送も開始する。

センコー泉南PDセンター外観

センコーGHDは新センターを皮切りに、センコーグループへより高品質で低コストに物件を提供することを目的に、物流施設の賃貸事業をスタートさせた。提供する物件はデザイン性のある外観で、従業員が心地良く過ごせる休憩スペースを設置する等、働きやすい環境づくりに配慮しており、今後もこのような物件の建設を予定している。

新センターは阪神高速道路・泉佐野南ICから約5kmにあり、大阪中心部をはじめ兵庫、奈良、和歌山等の関西圏への配送拠点としてアクセスが良く、関西国際空港から約12kmにあり、国際貨物の輸出入拠点としても良い立地にある。洪水や土砂災害、津波ハザードマップの危険エリア外にあり、BCPにも対応している。

また、太陽光自家消費PPAモデル(※1)の導入により、屋上全面に設置した太陽光パネル(682.5kW)で新センターの使用電力を自家消費しながら、余剰電力をセンコーグループ間で融通する自己託送(※2)を、関西電力(株)と共同で取り組み、発電と自己託送は4月1日から開始する予定。自己託送先は、兵庫県内のセンコーの物流施設2か所とグループ会社の寺内(株)が大阪市内で運営する商業施設1か所を予定しており、グループ間の複数企業をまたぐ3拠点へ自己託送を行うのは、国内初の取り組み(※3)となる。

※1:太陽光自家消費PPAモデル:施設所有者が無償提供する屋根等のスペースに、発電設備の所有・管理を行う会社(PPA事業者)が設置した設備で発電した電力を施設所有者へ有償提供すること。
※2:自己託送:企業が太陽光発電設備を導入・発電した電力を、送配電ネットワークを利用して自社他拠点へ送り、使用すること。
※3:関西電力調べ

太陽光自家消費PPAモデルと自己託送の流れ

●センコー泉南PDセンター概要
所在地:大阪府泉南市北野2-4-2
建物構造:SRC造 地上6階建
敷地面積:1万8,172㎡
延床面積:3万3,955㎡ 
倉庫面積:2万8,846㎡ 
設備:両面バース36台分、クライミングレベラー1台、ドックレベラー5台、非常用自家発電設備(260KVA)、太陽光パネル、移動ラック
貸主:センコーグループホールディングス(株)